54.【志について】
顔回(孔子の一番弟子)と子路が孔子のそばにいたとき、孔子が「人にはそれぞれの志があるがお前たちの志を言ってみなさい」といわれた。
子路は、「願わくば、高価な馬車や毛皮の服を友達と共有して、友達がぼろぼろにしても怨まないようにしたいものです」と答えた。
顔回は、「願わくば、自分の善行を誇らず、人の世話をしても、大げさにいわないようにしたいものです」と答えた。
すると子路が「先生の志を聞かせて下さい」といった。
孔子は、「私の願いは、老人には安心を、朋友には信頼を、若者には親しまれるようにと心がけている」と答えた。
論語