「ツレがウツになりまして」という本が以前流行りましたね。
今の私の現状は、「母が癌になりまして」です。
今に始まった事ではないんですが、ここ2年位の間に転移が速くなってきました。
一番最初の癌は背中に出来たメラノーマ。
メラノーマとは、悪性黒色腫という非常に悪性な皮膚がんの1つのです。
約15年前に背中のホクロがかゆいと言い出し、見てみると花が咲いたように大きくなっていました。
その時まさかこんな大きな病気とも思わず、知人の病院で検査。
実はこれがメラノーマにとっては絶対にやってはいけない事だったのです。
メラノーマは生検(一部切り取って、細胞の病理検査をして診断を確定する手段)すると転移を大きく助長する恐れがあります。
腫瘍の一部を切り取る生検ではなく、腫瘍全体を切除して行う生検をしなければならなかったのです。
メラノーマはひとたび動き出すとすごい速さで進行していきます。
実際母もそうでした。
そのあとかかった大きな病院でその事を告げられ、どれだけ私たち家族が後悔したことか。
だからもし、ホクロやイボが大きくなったり痒くなったして病院で検査する時は必ず専門医に行って欲しいんです。
メラノーマは悪性度が非常に高く、予後の悪い癌です。
いわゆる5年生存率と言われるものもステージⅢ期以降になると20%未満です。
メラノーマの疑いがある場合は、癌細胞を刺激しないように、癌の範囲よりも5cm程度大きめに切除し、特に早期治療が必要不可欠だという事をしってもらいたい。
誰かが同じような思いをしない為にも、母の病気の事をこれからも綴っていこうと思います。