こんばんは、ストレングス&コンディショニングトレーナーの櫻井です
昨日はGW以来の休みだったので、ジムで筋トレ&サンドバッグ打ち→バーゲン真っ最中なのであちこち買い物(Tシャツ1枚しか買いませんでしたが(;^_^A)→夜はスポーツバーで1人で飲んだくれていました(^_^;)
おかげでスッキリリフレッシュです!
さて今こんな雑誌が発売中です↓
科学雑誌の老舗として有名な"Newton"誌ですが、ロンドン五輪前とあってアスリートの身体能力の科学を特集しています
一般の方向けに書かれているので、非常に平易でわかりやすい内容となっています、ぜひご一読を
ボルトやパウエル、フェルプス、室伏らについて書かれていますが、その中から一つ興味深い記事を紹介させていただきます
≪「スタート」の科学≫
現在の短距離走のルールでは、ピストル音から「0.1秒(100ミリ秒)」よりも速く動いたとみなされると、フライングと判定されます
その理由として、音を感知した耳の神経から、脳を経由して筋肉へ電気信号が送られるまでには、100ミリ秒以上かかると考えられているからです
が、しかし・・・2009年に国際陸上競技連盟の主導で行われた研究レポートによると、スタートの反応時間は「80~85ミリ秒」まで短縮できる可能性があるそうです!(ノ゚ο゚)ノ
大阪体育大学の石川昌紀博士によると・・・
・脳内を電気信号が順々に伝わる時間には、「あそび」(タイムロス)がある
・脳内を電気信号がショートカットしたり、電気信号がタイムロスなく伝わる状態にできれば、脳内での伝達時間は約10ミリ秒短縮できる可能性アリ!
・加えて脚ではなく腰の筋肉(腸腰筋や大殿筋のコトでしょうか?)で動き出せれば、脊髄からの伝達距離が短い分、さらに約10ミリ秒短縮できる可能性アリ!
つまり、、合計20ミリ秒程度の短縮が可能であり、そうなると80ミリ秒(0.08秒)程度で反応しうるというワケです
ただし研究発表後も0.1秒の基準は変わっていません
石川博士曰く「脳内での信号の伝達プロセスは明らかではなく、”ブラックボックス”なのです。決定的な結果が出ない限り、ルール改正にはなりません」
となると、昨年の世界陸上テグ大会の100m決勝のボルトはフライングではなく、「究極の反応能力を見せた」と言える「かも」しれません
もちろん真実は神のみぞ知るということで・・・(^_^;)
どちらにせよ、アスリートたちの能力はどこまで伸びるのでしょうか?
ロンドン五輪開幕まであと25日、本当に楽しみです