こんにちは。藤村です。
肥満の解消には運動が重要ですが、やせたい人にとって朗報となる研究結果が、米スタンフォード大学で発表されました。
手のひらを冷やすことで体を巡る血液の温度を低下させ、体温の上昇を抑える効果がある、というものです。
この実験では、BMI(肥満指数)30~34.9の肥満女性(30~45歳)24人を対象に検討を実施しました。
ちなみに、BMIが30とは、
身長 体重
170cm 約87kg
165cm 約82kg
160cm 約77kg
155cm 約72kg
150cm 約68kg
ぐらいです。
ちょっとぽっちゃりしてますね。
実験は、冷水を入れたグリップを握って行います。
半数の12人が冷水を入れたグリップ内の水の温度を16℃に保った状態で運動しました。
残り12人は体温と同程度の37℃の水を入れて運動しました。
同じメニューと強度の運動を1日45分間、12週間続けました。
その結果、高水温の機器を用いたグループでは試験開始前からのデータに変化はありませんでした。
低水温機器を使ったグループでは試験開始前に比べ2.4キロの歩行時間の短縮(-5分)、腹囲が約7.6センチ減少、安静時血圧の低下と運動時心拍数の増加などの変化が見られたそうです。
実験では、専用の冷却機器を使ったのですが、冷たい水の入ったペットボトルを持つことでも手のひらの冷却効果が得られ、体温上昇、発汗を抑え、より長時間の運動が行えるのではないかと言われています。
確かに、マラソンやサッカーの試合でも、冷水を頭から浴びたりして体温の上昇をおさえている光景を見かけます。
手のひらに限らず、身体の一部を冷やしながら運動すると、バテるのを防いで運動効果をより高めることができるかもしれませんね。
でも、全身が冷えた状態での運動はケガのもとですので、ウォームアップはしっかりと行ってくださいね。