久しぶりに、映画館での映画鑑賞してきました。
ちょうど、ロシアのウクライナ侵攻が
世界で大きく問題になっている今、
民主化運動というキーワードは
現在進行形の問題でもあるんじゃないかと
複雑な気持ちになりました
でも映画は、けして重いものではなく、心打たれる作品です。
『偽りの隣人 ある諜報員の告白』
邦題『偽りの隣人 ある諜報員の告白』
原題:이웃사촌(隣人) /英題:BEST FRIEND
2020年/韓国公開
2021年9月/日本公開
監督:イ・ファンギョン 이환경 Lee Hwan-kyung(『7番房の奇跡』)
出演:
チョン・ウ 정우 JungWoo 諜報員ユ・デグォン役(『王の預言書』『善惡の刃』)
オ・ダルス 오 달수 Oh Dal Su 政治家イ・ウィシク役(『国際市場で逢いましょう』)
1985年、軍事政権下の韓国現代史における
軍事独裁政権と民主化運動の対立をモチーフにした社会派映画です。
同テーマの映画に、実録ドラマ『1987、ある闘いの真実』(17)や
『タクシー運転手 約束は海を越えて』(17)などが挙げられますが、
独裁権力と闘うという自分たちと離れた重いテーマを
フィクションでのアプローチで、「タクシー運転手」に似た、
心に浸みるヒューマンドラマになっているのがかえって、心に残ります。
シリアスな場面も多いですが、
コミカルで笑いがでるユーモアも入り混ざる場面もありで、
人の気持ちにより親近感をもてる展開になっています。
見た後には、重いだけではない、
誰かがしてくれるのを傍観するだけではなく
何かできることがあるのではという
前向きな気持ちも残してくれる映画でした。
民主主義社会を作るのは、
カリスマ的なヒーロー ではなく、
平等と自由、人権を守る社会を作りたいと願う
犠牲を覚悟した多くの人の行動なんだと感じました。
オープンリールのテープレコーダー、
タイプライター、
黒電話、ラジカセなど、
時代を感じる道具たちも
自分史の中にある画面と重なり
1985年を懐かしくもリアルに感じました。
韓国は、国民の力で、軍事政権から
民主主義を勝ち取ったという歴史があるんだなと思います。









