茶産業をテーマに調査研究をすると決めたその当時

「攻めの農業」として日本産農産物輸出が少しずつ注目されている時期でした

 

こうした時代背景もあり、私は日本産緑茶輸出のことをテーマとしました

輸出となると、どこへ向けての輸出!?となるわけで、

その当時の最大輸出先の米国

ではなく、お茶を飲む習慣のある台湾向けの日本産緑茶輸出について研究を開始しました

 

当時、最大輸出先の米国や輸出が伸びつつあった欧米では

東アジア地域ほどお茶を飲む習慣があるわけではなく、

日本の煎茶はハーブティーのような位置づけで現地に受け入れられていたと思われます

つまり、新規需要の創出によって輸出が伸びたとだと思います

 

一方、すでにお茶を飲む習慣はあるが飲んでいるお茶は烏龍茶が主流の台湾

そのようなところで日本産緑茶を売り込みどのように需要を開拓しているのか

そこに注目して調査研究を進めました

 

そこで台湾茶との出会い!!となりそうなところですが・・・

1週間程度台湾に滞在しての調査

主に日本茶を販売しているところを訪問するわけです

そのため、台湾へ行っても日本茶、日本茶

 

台湾茶に触れたのは、調査の合間に茶芸館へ行き、

「文山包種茶っておいしいー」くらいのもの

結果、台湾茶とのかかわりはそこまで深まらないまま

 

その当時の台湾向け日本産緑茶輸出の現状と課題として浮かび上がったことは

①日本産緑茶の「日本茶」の確実な販売先は高価格帯店舗であった

②中価格、低価格帯の店舗では「日本茶」と記載されていても原料は台湾産

③日本産緑茶の品質をアピールするだけでなく「日本茶」の淹れ方や文化も含めての普及が必要

 

と、こんな感じでまとめて台湾向け日本産緑茶輸出の研究は終了

 

これは15年以上前の昔話

 

台湾とのかかわりはこれで終わるのかもね

でもまたご縁があればつながるよね

なんて思っていたら、およそ15年後、

台湾茶の沼にどっぷりはまるとはとは

 

そして私のお茶の探究心は

本場中国へと向かうのです