こんにちは![]()
仕事のプレッシャー、将来への漠然とした不安、そして「待ったなし」で迫ってくる子どもの教育費。
私たち40代、特に子育て中の世帯にとって、悩みは尽きません。
私は40代の既婚男性で、小学生の子供が二人います。妻は専業主婦として家庭を支えてくれていますが、私自身は現在の職場の環境が精神的に厳しく、毎日歯を食いしばって出勤しています。
「子どもが小さくて可愛い今こそ、家族との時間を大切にしたい」
その一心で、私は2026年夏までのFIRE(経済的自立と早期退職)を目指して、資産形成に取り組んでいます。
かつては「貯金」が美徳とされていましたが、今の時代、ただ貯めているだけではインフレや円安で資産は目減りしていきます。将来の不安を解消するには、「貯金」から「資産」へ、つまり「投資」へと意識を変える必要がありました。
2024年から始まった「新NISA」は、私たちのような世代にとって最大の追い風です。
今週は、米国株市場(S&P 500)が市場最高値を更新したというニュースがありました。
「最高値」と聞くと、「今から始めるのは危険では?」「暴落が怖い」と感じるかもしれません。
しかし、データと歴史は、私たちが取るべき行動が「何もしない」ことでも「売却する」ことでもなく、「ただ、淡々と買い続ける」とだと示しています。
40代FIRE目標。市場最高値でも「買い」一択の理由
市場は最高値へ。円安も止まらない現実
今週の米国株式市場は非常に好調で、S&P 500はついに市場最高値を更新しました。
「S&P 500」とは、アメリカの優良企業500社の株価を基にした指数で、世界経済の「体温計」とも呼ばれます。ここが好調ということは、経済全体が成長している証拠です。
参考:S&P 500の現在のチャート(Google Finance)
一方で、日本に住む私たちが直面しているのが「円安」です。
今週も円安は進行し、1ドル152円台後半になりました。
円安が進むと、輸入品(ガソリン、食料品など)が値上がりし、私たちの生活はじわじわと苦しくなります。日本円(貯金)の価値が、相対的に下がっている状態です。
私たちのように米国株(S&P 500など)に投資している場合、この円安は資産評価額を押し上げる(円換算で資産が増える)要因になります。
FIREを目指す身としては、資産が増えるのは嬉しい限りです。しかし、これは「日本円だけを持つリスク」が現実化している証拠でもあります。「貯金」から「資産(特にドル建て資産)」への移行は、もはや選択ではなく必須と言えます。
将来の不安を煽るニュースの読み解き方
市場は好調ですが、不安材料もあります。投資家が注目したのは、米国の「CPI(消費者物価指数)」の発表でした。
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CPI (消費者物価指数)とは?
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私たちが普段購入するモノやサービスの価格(物価)が、どれだけ変動したかを示す指標です。「経済の体温計」とも呼ばれます。
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CPIが高すぎると、中央銀行が金利を引き上げて景気を冷やそうとし(株価にはマイナス)、低すぎると景気後退が心配されます。
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今回、結果は市場予想をわずかに下回り、「インフレは思ったより過熱していなかった」と受け止められました。これを受けて長期金利が下がり(債券が買われ)、株価は上昇しました。
経済指標一つで市場が大きく動くのを見ると不安になりますが、私たち長期投資家がすべきことは、一喜一憂せずに買い続けることです。
FIREを目指す私たちへの「増税」議論
もっと私たちの生活に直結する不安なニュースが、日本国内で起きています。
高市新政権が発足し、「ガソリン減税」など家計に優しい政策が動くかと期待される一方で、自民党内からは財源確保のために「金融所得課税の強化」を提言する声が上がっています。
これは、株や投資信託で得た利益にかかる税金(現在は約20%)を引き上げようという議論です。
正直、これは本当にやめてほしい。
仕事のストレスに耐えながら、将来の不安や子供の教育費のために、リスクを取って資産形成をしているのに、そこからさらに税金を取ろうというのでしょうか。これでは「貯金から資産へ」という国のスローガンと真逆です。
もし増税が現実になれば、私の「2026年FIRE」という目標も遠のいてしまいます。
このニュースにSNSが荒れるのも当然ですが、私たちは怒ったり嘆いたりしても、制度がすぐに変わるわけではありません。
私たちが今できる唯一の対抗策は、「新NISA」という非課税制度を使い倒すことです。
新NISAは最大の武器。FIREを目指す者が陥る心理的ワナ
「金融所得課税」 vs 「新NISA」
金融所得課税が強化されるかもしれないという議論があるからこそ、2024年から始まった新NISAの価値は計り知れません。
新NISAは、投資枠(生涯1,800万円)の中で得た利益が、無期限で非課税になる制度です。
通常の口座であれば利益に約20%かかる税金が、NISA口座ならゼロです。もし将来、金融所得課税が30%に引き上げられるようなことがあっても、NISA口座の中は関係ありません。
私たちのように、「老後の不安」や「子どもの教育費」という明確な目標があり、FIREという「経済的自立」を目指す者にとって、新NISAは国が用意してくれた「最強の盾」であり「最大の武器」です。
この非課税枠を最優先で埋めていくこと。それが合理的な判断です。
なぜ「最高値」で買えなくなるのか? 人間の本能的なワナ
市場は最高値を更新し、データも「買い」を示している。それでも、いざとなると不安になる。
「もう少し下がったら買おう」
「利益が出ているうちに売ってしまいたい」
そう感じてしまうのは、人間の本能的な心の動きが原因です。それを行動経済学では「プロスペクト理論」と呼びます。
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プロスペクト理論とは?
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人間は、「利益を得る喜び」よりも「損失を被る痛み」を約2倍以上強く感じる、という理論です。
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そのため、利益が出ていると「この利益を失いたくない」と臆病になり(早く利益確定したくなる)、損失が出ていると「損失を受け入れたくない」と強気になり(塩漬けにしがち)ます。
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市場が最高値圏にある今、多くの人が感じる「怖い」「売りたい」という感情は、まさにこのプロスペクト理論による本能的な反応です。
しかし、この本能に従って「こまめに利益確定」をしていると、その後の大きな上昇を取り逃し、いつまでも資産を大きく増やすことはできません。
資本主義の社会は、この「不安」というリスクを取った人が、リスクを取りたくない人から利益を吸い上げる仕組みでできています。
不安を感じるのは、自分がリスクを取ってチャレンジしている証拠です。
「恐怖指数」が急落。データが示す「買い」のサイン
私たちの「感覚」は当てになりません。だからこそ「データ」を見ます。
市場の不安感を数値化した**「恐怖指数(VIX指数)」**というものがあります。
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恐怖指数 (VIX) とは?
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投資家が今後、市場がどれくらい荒れる(変動する)と予想しているかを示す数値です。「恐怖」という名前ですが、市場の体温計のようなものです。
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数値が高いほど(目安として30超)、投資家はパニックや強い警戒感を持っています。
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最近、このVIX指数が一時的に急上昇した後、今週になって急激に下がるという珍しい現象が起きました。
過去のデータ分析によると、VIX指数が1日で35%以上も急落した(=市場の不安が一気に解消された)後、株価(S&P 500)がどうなったか。
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1ヶ月後:上昇確率 100%
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6ヶ月後:上昇確率 100% (平均上昇率 11%)
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1年後:上昇確率 100% (平均上昇率 13%)
これは驚異的なデータです。市場の「恐怖」が「安心」に変わった瞬間は、その後の強い上昇トレンドのサインである可能性が高いことを示しています。
結論:「最強の1ヶ月」と私たちが取るべき戦略
11月は「最強の1ヶ月」というアノマリー
さらに、過去の統計データ(アノマリー)は、これから始まる11月が「最強の1ヶ月」であることを示しています。
1950年以降のS&P 500の月別リターンを見ると、11月は他のどの月よりも平均リターンが高い(=最も株価が上がりやすい)月なのです。
もちろん、アノマリーはあくまで過去の傾向であり、今年がどうなるかはサイコロを振るようなものです。
しかし、「最高値更新」「CPIの鎮静化」「VIX指数の急落」、そして「11月アノマリー」。
これだけの好条件が揃うと、どうしても期待してしまいます。
私の戦略:「Just Keep Buying」
では、これらの情報を受けて、私たち子育て世代、FIRE目標を持つ者はどうすべきか。
市場が上がりそうだから全力で買う? 下がるかもしれないから待つ?
どちらも違います。
答えは、「Just Keep Buying(ジャスト・キープ・バイイング)」。
つまり、「相場がどうであれ、淡々と買い増しを続ける」ことです。
2022年の暴落の初めから、毎日積立投資を続けていたら、S&P 500は+55.4%のリターンになっていたというデータもあります。
結局、資産形成で最も重要なのは「いつ買うか(タイミング)」ではなく、「どれだけ長く市場に居続けるか(タイム)」なのです。
私には「2026年夏までにFIREする」という目標があります。時間は限られています。
だからこそ、市場のノイズに惑わされている暇はありません。
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上がればハッピー。
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下がれば(安く買えるから)ラッキー。
この精神で、設定した投資ルール(私の場合、毎月の収入日に一定額を買い増す)を、感情を無にして守り抜くだけです。
将来の不安、老後の不安、子どもの教育費。
これらすべてを解決する道は、「貯金」ではなく「資産形成」にあります。
新NISAという武器を手に、市場が最高値でも、暴落しても、「ただ買い続ける」。
それが、精神的に辛い「今」を抜け出し、家族と笑って過ごす未来(FIRE)を手に入れるための、最も確実な戦略だと信じています。