私、本気でやるって決めたよチョキ
君に理由をちゃんと話してないけど、それは照れ臭くて悔しいから。
君に追い付きたい、置いていかれたくないんだ。
余裕ぶってるけど本当はいっぱいいっぱい。
君より一歩先を行くために、何十歩もある距離を縮めるのに必死。
二年後、必ず君に追い付く。
一番認められたいのは君に。
私の一番のライバルであり、パートナーであり、大切な恋人へ。
何かを諦めることってすごく簡単。
でも、諦めたことをもう一度やるって決めるのは勇気がいる。
それを周りに言うのって、もっと勇気いる。
それでも決めた。
今度こそ、最後までやりきるんだ。

久々の更新です(=⌒▽⌒=)



もうすぐ彼の誕生日です。


私は学生なんですが、社会人の彼に何をあげていいやら困っていますあせる


彼に聞いても、何でも嬉しいよって言ってくれます。


そんなにお金をかけられるわけでもないし…。


財布とかでもやっぱりブランド物のほうがいのかなはてなマーク


前回の続きです。



゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


レンタル屋で、何気ないやりとりに涙ぐんでいた私。


その後向かったのは…。



「懐かしいね、ここ…」



私たちが初めて会った日に訪れた喫茶店でした。


休日の午後とあってか、少し混んでいました。


でも、中に入ると私たちが前に座った席が空いていて。


迷わずそこに座りました。



「何か食べる?」



そう聞かれて、ホントは何も食べたくありませんでした。


昨日から食欲なんてちっともなくて。


全然食べてなかったから少し気持ち悪くて。


でも、そんなこと彼に悟られるわけにもいかない。



「んー…。じゃあこれ食べたい!半分こしよ?」



その店の自慢は、あつあつのワッフルの上にアイスクリームと生クリームをトッピングしたもので、


私がここのワッフルが大好きなのは彼も前回ので充分承知でした。



「いいよ、そうしよっか」



コーヒーとワッフルを頼み、改めて彼と向き直りました。


やっぱり少しやつれて見える。


笑顔にも少し元気がなくて。



「今日も何かやらかしそう」



ふっと笑って彼が言いました。


そう、前にここに来たとき、私は初対面の彼の前で、


思いっきりコーヒーをこぼしたのです。



「む!今日は大丈夫だもんね!!」



そう言いつつ、飲み物を端っこに避難させました( ̄ー ̄;


ワッフルは、彼が一口サイズに切り分けて食べさせてくれました。


はたから見たらラブラブカップルに見えるんだろうなぁ…。



「今日はありがとうね」



「ううん。元気そうで良かった」



「うん。昨日よりだいぶ良くなったよ。


それに、家にいてばかりじゃなまっちゃうからね」



「うん。みつるが元気になってくれることが一番さぁ」



「ありがとう…。俺さ、9月から学校通うことにしたんだ」



彼は、前々から資格を取りたいと言っていて。


何を目指そうかずっと考えていたんです。


ようやくやりたいことを見つけて、学校に行こうって決めたんですね。


でも、仕事をしながら学校に通うってのはやっぱり大変なことで…。



「9月から生活がガラっと変わるな…。


そうなるとさ、やっぱり今までみたいにはいかなくなっちゃうけど…」



「ん。分かってる。自分のやりたいこと優先させて」



「でもさ、希優との時間も大事にしたいんだ。


だから…週に一度は会えるようにしよう。


土日もさ、月に一回くらいはどこかに二人で行こう」



嬉しかった…。


この言葉で、彼は私と歩いていく道を選んだんだと分かりました。


前は三日も会えないなんてことしないから、なんて言ってたのにね。


このままずるずると、週三が週一になり、月三になり…


なんてなるんじゃないか、とふと思った。


都合のいい女に成り下がったんじゃないかって…。


考え過ぎるのは止めよう。


彼は精一杯なんだと、そう思うことにした。



「さて、これからどうしようか」



喫茶店を出て、車に戻ってきた私たち。


現在三時過ぎ。


彼は、今日は五時には帰ると言っています。


私は、ある場所に行きたかったのです。


その場所とは…。



「あのね、前にみつるが連れていってくれた場所…。


あの山に行きたいの」



そこは、彼が私に告白してくれた場所。



「いいよ。行こうか」



彼の二つ返事で行くことになりました。



行く途中に大きな池があります。


家からはそんなに遠くはありませんが、一度も行ったことがないと言うと、



「ちょっと降りてみようか」



と、彼が言うので行ってみました。


予想外に大きな池で、魚釣りしてる人もいました。


水かさが結構増えていて、階段が半分沈んでいました。


水面に移る太陽の光を見ながら、私はまた泣き出しそうになっていました。


今日のこの風景を忘れないようにしようと。


彼と見た風景の一つ一つを胸に刻み込んでおきたかった。



「さ、行こうか。あの山に」



彼が抱き起こしてくれて、いつもみたいに手を繋いで車まで戻りました。


少しずつ、私たちの間にある壁が崩れてきたかなと感じました。


見覚えのある険しい山道を進んでいくと、ちょうど頂上辺りで行き止まり。


車を停めて、少し山登りすることにしました。


まさかの山登りにサンダルな私(;´Д`)ノ


おまけに、少しの運動ですぐ過呼吸になってしまう私…。


彼はそんな私を気遣いながら手を引っ張ってくれました。


残暑が続くとはいえ、さすがに山の上だからか、少し涼しかった。


でも、登っていくうちにじっとりと汗ばんできて。


たまにはこういうところを歩くのもいいな、って。


途中何人かとすれ違い、「こんにちは」って挨拶を交わしました。


すごくまったりとした時間が流れて…。


彼と他愛もない話をしながらも、私はいろいろと思い出していました。



しばらく歩くと、ようやく道の終わりが見えてきました。


一面に広がる景色。


近くの方は田んぼが多いけど、遠くの方は都会の景色が見えて。



初めて来たときは、もう少し下の方で、しかも夜景だったんだけど、


でも、ほんの一ヶ月前のことを思い出していました。


ここで、この山で、彼が想いを伝えてくれた。


あの時、私はまだ彼のことが本当に好きなのかどうか分からなくて。


でも失いたくなかったのは事実で。


あれからもう一ヶ月半経ったんだ。


いろいろあったよね、私たち。


なかなか思い通りにならないことも多くて、


喧嘩も多くて…何回も泣いて。


傷つけて、傷つけられて。


いろんなとこ行って。


いろんなもの食べて。


叱られて。


激しく抱き合って。


信号待ちでキスして。


疑って。


拗ねて。


怒って。


仲直りして。


一緒に笑いあって。



ねぇ…。


知らないうちにこんなに思い出に溢れていたんだね。


何がそんなに不安だったのだろう。


私たちの心は、確かに一つだったのに。



私が一人物思いに耽っていると、ふいに彼が後ろから抱きしめてきました。



「希優…ホントにごめんな…」



「謝らなくていいって言ったでしょ?


もういいから…。大丈夫だから」



「ありがとう…。


これかもさ、こうやってつまずいてダメになりそうなときにさ、


またここに来よう?」



「そうだね…」



「希優…」



彼が私の正面に来て、私の顔を彼の大きな手で包み込みます。



「なぁに?」



「す・き・だ・よ」



一文字一文字、口を大きく開けてそう言った彼は、


恥ずかしそうにはにかんでいました。


私は恥ずかしくて顔を逸らしてしまいました。



来た道を引き返し、やっと車に戻ってきました。


時間もそろそろいい時間で、帰りたくないけどしかたありません。


なかなか発進しないので、ちらっと彼を見たら目が合いました。



「どうかしたの?」



「あのさ…。自分から言っておいてなんだけど…。


無理すんなよ」



「え?」



「今日、待ち合わせの場所に来たときにさ、


俺、見たんだよ。


希優がすごく辛そうな顔してるの」



「…な、何言ってるの?


そんなのみつるの思い過ごしだって!」



明るく言ったつもりでしたが、通用しなくて。



「ばーか…。無理するなっての…。


あんなに辛そうな顔してたのにさ…、


俺の顔見て笑いかけてくれたよね。


ありがとう」



「バカなこと言ってないでよ。


ホントに…」



「分かってるよ。


でも俺はそんな希優だから好きになったんだなって、


そんなことを思い出した。


いつもいつも、自分のこと我慢しててさ。


俺のために一生懸命になってくれて。


ありがとうねぇ」



そう言って優しく私の頭を撫でるから。


知らないうちに涙が溢れてきて。



「辛い思いさせてごめんな…。


ホントにありがとう…」



涙で服が汚れてしまうのにも構わず、彼は抱きしめてくれて。


今日何回ごめんねとありがとうを聞いたんだろう。



「ううん…。私こそごめんね…」



私たちは謝りながらしばらく泣いた。





彼は本当にいろんなことが重なって、自分を追い詰めてしまって。


私のことすら億劫になるのもしかたなくて。


それなのに私は、口では心配しながらも、


結局は自分が寂しくてたまらなくて泣いていたんだ。


彼のこと、本当に理解しようとしていなかったのかもしれない。


学生が社会人の生活を理解しようとするのは本当に難しいことで。


これから先、何度ぶつかるか分からない。


もしかしたらダメになってしまうかもしれない。


それでも、今、この一瞬を大事にしたいって心から思ったんだ。


今日この日の想いを思い出すために、


これから先、何度ここに来るのだろう。


その度にきっとこうやって泣くんだろうな。


そうやって、また新しいスタートを切っていくんだ。


この人のことを思い続ける限り…。




゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆



やっと更新出来た(-。-;)


最近忙しいですあせる


後日談がいろいろありまして、


またアップしていけたらと思ってはいるものの( ̄ー ̄;



でも、その後なんですが、


メールもちょこちょこしてますし、寝る前には電話してます。


ホントに一時的に爆発しただけみたいですね。


でも、今後こういうことがないように、私も気を遣っていきたいと思います。



よっし!!


寝よ星






前回の続きです。



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



私がここまでの決意をしたのに!!



翌日(つまり日曜日)朝10時頃。


彼からしかならない携帯の着信音がなる。


まさかと思って、慌てて携帯を開くと…。



携帯会社からでしたo(TωT )


あーそうですよねー!!


昨日の今日で連絡来るわけがないですよね!



が、それから30分後くらいにまた着信音が。


あー?また携帯会社か?と思いながら開くと…。


みつるボックスに(1)って!!!! ←メールが一件ってこと


えーーー????


何かあったのか、と思って慌てて開くと…。



「おはよう。


よく寝れたよニコニコ


今からコンタクト屋行ってくる」



…………。



ねぇねぇ、私の昨日の決意って…。


どこかほっとしたような、でも彼の意図がよく分からなくてもやもやしましたが、


とりあえず返信することにしました。



「おはよう晴れ


よく寝れたみたいで良かったニコニコ


気をつけていってらっしゃい音譜



どうせ返事は夜くらいまで返ってこないだろうと思っていました。


が!!!


お昼。



「コンタクト屋やってなかったあせる今からご飯食べてくる」



え?メール返ってきた…?



「やってなかったか汗ドンマイガーン


そういえば、忘れてると思うんだけど、


レンタルってそろそろ期限切れるよね?」



この前、二人で私の地元のレンタル屋でCDとDVDを借りたのですが、


それを彼が持ったままになっていたんですね。



「火曜日に切れるねあせる



「あーやっぱり火曜日かぁしょぼん


返しに行かなきゃね」



「今日返しに行くか。希優今何してる?」



まさか…。



「家でごろごろしてるよん音譜



「今から会おうか?お茶くらいなら」



えー!!!!!?????



「え?大丈夫なの?私は全然嬉しいんだけど…」



「確かに会うのはすごい勇気いるよ。


でもこのままじゃずっと会えなくなるから。


お茶だけなら気も楽だしさ」



そういうわけで、会うことになりました。


何?この急展開。


私頭ついていけないよ。


でも、彼が外に出れるだけの元気があることにほっとしました。


どうやら鬱病にはならずに済んだようです。



それから二時間後、私の地元の駅で待ち合わせをすることにしました。


刻一刻と会う時間が迫ってくるごとに緊張が増してきました。


全身がかたかたと震えて…。


大丈夫だろうか、私は平静を保てるんだろうか。



私が駅に着いたら、彼はまだいませんでした。


待ってる間、心臓がバクバクして倒れそうで…。


ふいに、目の前に見慣れた車が止まりました。


ゆっくり顔をあげると、そこには愛しい人が。


少しやつれて見えました。


なんとも言えない感情に襲われましたが、


すぐに仮面を被ることにしました。


にっこり笑って、



「おっはよー♪急に日が照ってきたねあせる


せっかく今日は汗かかないようにきたのに、汗臭くなっちゃうよぉ」



なんて笑ってくれるように、精一杯話しかけました。


不自然にならないように。


彼は最初浮かない顔でいましたが、そのうち少しずつ笑ってくれるようになりました。



「ごめんな…。こんなことになって」



「いいって!謝らないの!!」



「うん…」



いつもなら、会うなりキスするのに。


肩寄せ合って、手握り合って…。


そんな当たり前のこともはばかられて。


運転しながら、彼はちらちらと私の横顔を見ていましたが、


私は気づかないふりをして外を見ていました。


今、彼の顔を直視したら泣き出してしまいそうだったから。


今日は泣かないって、決めていたから。



レンタル屋に向かいながら彼はゆっくり私の頭を撫でてきました。



「昨日ああは言ったんだけど…。


確かにメールとかいっぱいくるとちょっときついんだけど、


全く来ないとやっぱり…」



「寂しかった?」



「そう…。寂しいし、会いたくなって…」



ああ、やっぱり私はこの人に振り回されてるんだなって思った。


昨日電話を切る前、彼は俺に振り回されるなよって言っていました。


それは私が、みつるの都合に合わせてばっかりなんて、


前に少し愚痴ってしまったからなんだけど。


でも、恋愛は惚れた方が負けなんだって思い知った。


私はいつもするみたいに、運転している彼の膝に身体を預け、


下から奪うようにキスをしました。



「大好きだよ…」



その時、彼は何も言いませんでした。


分かっていたからいいんです。


今、彼に答えを求めることは出来ないって。




レンタル屋に着きました。



「ね、ねぇ…。私車の中で待ってる…」



「なーに言ってんだよ。せっかく二人で来たのに。ほら行くぞ!」



いつものちょっぴりドSな顔をして彼が車から降りました。



「やだやだ!!」



だって、借りてきたDVDって…


エ○ビなんだもん。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


ホテルで見ようって借りたものなんだけど…。


恥ずかしくて行けるか!!


借りるときも相当恥ずかしかったんだから!!!!


嫌がる私の手を引っ張り、無理やり店内に連行されました。


店員さんが中身確認してるときも思いっきり顔を逸らして、


逃げてやろうと思いましたが、彼が思いっきり手を握ってるので失敗。



「もー!!ばかばか!!!」



「あはは!!希優ってホント羞恥プレイ好きだよな」



「はぁ?何言ってんの!!ばかばかばかb…」



「はいはい。顔真っ赤!かーわいい!!!」



そう言って私の頬に触れてきます。



「顔熱いよ?」



ニヤリと笑って、あのドSな顔で笑いかけてきます。


何でもないこんなやりとりが、こんなにも幸せに感じるなんて…。


私はむくれた顔をしてそっぽを向きながらも、


あふれ出そうになる涙を必死にこらえていたのでした。




続きます。