先日、長女のピアノの発表会がありました。
昨年から始めたピアノ。
去年の発表会は、個人と連弾があり、連弾は主人が弾きました。
「ドはどこや?」から始めた主人のピアノ。
まさかの主人担当箇所が両手だということが判明し、どうなることやらと思いましたが、仕事の合間に練習し、本番は何とかなりました。
結構立派なホールでの演奏だったため、本番は鍵盤が全部同じに見えて、まさに「ドはどこや?」「俺の弾く鍵盤はどこやねん」状態になったそう。
そんなレベルの主人のピアノ。
にも関わらず、今年は自ら楽曲を選択。
「やっぱり知っる曲を弾いたほうが、楽しいやろ!」とのこと。
先生にお任せして弾きやすい曲にしてもらったほうがいいのでは?と思った私ですが、
去年、長女がおゆうぎかいで踊った曲にしたいとの主人の強い希望で(娘も不安に思ったのか最初は嫌がっていました)、曲が決定!
先生が、楽譜を探してくれて(もちろん主人や長女のレベルに合わせて)、練習が開始。
「先生、俺のピアノの腕を甘く見とるねんなー。めっちゃ簡単やん。」と、最初は言っていたくせに、いざ弾いてみると難関箇所(最後のワンフレーズ)があり、本番間際は何度も何度も繰り返し練習していた主人でした。
こういう時、絶対に間違えたくないので必死に練習するだろうし、本番も楽しむというよりは、「一生懸命」になってしまう私。
しかも、子どもとステージに上がるようなお母さんは、みんなピアノ経験者なのか、本当にスムーズに間違えるどころか気持ちよさそうに流れるように弾いているので、すでに怖気づいてしまっている私です。
でも、主人は「ちょっとくらい間違えた方が、この人弾けないのに頑張って弾いてるねんなって、聞いてる人も応援したい気持ちになるやろ。見ごたえあるでー」って。
こういう姿勢。
私にはできないので、うらやましいと思うし、なんならちょっと尊敬します。
全く違う父と母の姿。
子ども達にはどう映っているか分かりませんが、私は主人がいてくれて心底ホッとしています。
完璧主義は疲れますから。
そんなこんなで臨んだピアノの発表会。
娘の楽曲も、もちろん昨年よりかなりレベルアップしていて、最初は全く弾けない娘の姿に大丈夫??と心配していましたが、
先生のおっしゃる通り(先生、迷いなく「大丈夫ですよ。本番までにはしっかり弾けるようになりますから!」と、きっぱり。)、徐々に徐々に曲が完成し、娘もスイッチが入ったのか、発表会が近づいたころには、朝に晩にこちらが言わなくても「もう一回!もう一回!」と、完璧に弾けるまで練習していました。
そんな話をしたら、実家の母が「あなたにそっくりね」って。
迎えた本番。
本番前は、ほぼ毎回完璧に弾けていた娘でしたが、いつもとは違う雰囲気に、2か所ほど間違えてしまいました。
本人も納得いかなかったのか。首をかしげながら、最後のお辞儀をしていました。
そして、パパとの連弾。
弾き始めたころの状態を知っているので、私にはすごく上手に響きました!
そして、難関の最終フレーズ。
やっぱり間違えてしまいました。
この日の夜、お布団の中で、主人が
「パパ、間違えちゃったね。ごめんね」と言ったら、
「いいよ、ひなだって何回か間違えちゃったし大丈夫だよ。でも、終わって良かったね♡」と娘。
主人が私に、「ひな、あんまり間違えたこと気にしてないみたいやで。完璧主義じゃないっぽいで。」と。
(あなたにそっくりねと母に言われ、気にしていたので。)
ついつい完璧に、きれいに弾くことを求めてしまいがちですが(もちろん上手に弾けるに越したことはないと思いますが)、
間違えた時、そこで真っ白になって立ち止まってしまうより、
ちゃんと体制を立て直し、次に進める力の方が大切で、難しいことなのかもしれない。
そんなことを思ったピアノの発表会でした。
いつもふざけてばかりの主人ですが、この日ばかりは主人の背中が大きく見えました。
ちなみに、主人に「最後のフレーズ惜しかったね!でもすごい上手だったよ!」と言ったら、
「そやねんなー。あそこだけついつい自信がなくて、目開いてしまったからなー。」とのこと。
どうやら、去年鍵盤が真っ白に見えた経験を踏まえて、どうせ真っ白なら目をつぶって弾いたらええやん!上手い人はみんな目つぶって弾いてるしなーと思ったらしく、目をつぶって弾いていたらしい。。。
なんてこと。。。
来年は、次女もピアノデビューして、ついに私も?!
発表会が終わって、燃え尽きてしまったようで、
主人は今から来年の発表会が待ち遠しいようです。