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天気の子は賛否両論映画
久しぶりにブログを書きます。
ネタバレ含めての記事になるので、大丈夫な人のみ読んでもらえたらと思います。
2019年7月19日公開され、今なお話題性の衰えない『天気の子』。
キャッチコピーは「これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」。
前作『君の名は。』が大ブレイクして、とても高い期待値の中で公開されました。
こちらの映画、そもそも新海誠監督が「賛否両論ある映画」という事を公言していました。
見てみるとわかりますがそれもそのはずで、主人公の選択をどのように受け取るかで、見え方が180度変わってしまう映画だからです。
そんなことも含めて書いていけたらと思います。
最近の天気と妙にリンクしてませんか?
天気の子では、全面的に結構雨が降ってます。
今日も実際に日本に台風が来ていて空が崩れ気味ですが、昔に比べて本当に土砂降りの雨が日本に増えたと感じます。
それもあってか、天気の子の雨のシーンがとてもリアルに感じられます。
なぜ日本はそうなってしまったのか?
ここからの意見は憶測にしか過ぎませんが、色んなことを調べていて感じたのは、『つじつま合わせ』という事です。
天気が今、僕たちに牙を向いているかのようにニュースでは報道されますが、じゃあ、僕たちは地球に対して何をしてきたと言えるでしょうか?
空気や海の汚染が大きな問題になっていますが、いつしか僕らは自然と共に生きる事をやめてしまいました。
むしろ、気象兵器での気象操作や、自然破壊などかなり無理をさせてきたのではないかと思います。
それを自分達に置き換えるとどうでしょうか?
カラダと地球
もし仮に僕らの身体に有害な物質やウイルスが入った場合、外に出そうとする動きをすると思います。
鼻水を出したり、嘔吐したり、咳をしたり、熱を出したりして、あらゆる手段で外敵を駆除しようと身体さん頑張ってくれます。
この反応は意思とは無関係で、身体本来が僕らを生かすためにオートでやってくれます。
とても優秀な人体を僕らは持っていますよね。
もし仮に地球の今の反応が、そうだったとしたら???
大洪水のような大雨、大干魃、大雪など、地球各国で異常気象が起きてます。
地球にとっての自浄作用、浄化作用だと捉えると、やってる事は全く僕らの身体と同じ反応してるとも捉えられますよね。
調べる手立てはありませんが、そんなメッセージを感じています。
誰かやるっしょ。という他人事感
もし仮に先ほどの説がそうだとしたらで考えます。
汚そうとして悪意で地球を汚してる人はそれほどいないと思います。
ただ、僕らの出したゴミや、僕らの流した汚水や、僕らの生きる中で出てきたものが地球にとって有害なのは事実あります。
悪意は全くなくても、気付かないうちに僕らは生きてるだけで環境汚染に加担してるとも言えます。
自分がやってる事がそれに繋がってる事を自覚して、解決しようと学んで気付いて生きる人も中にはいます。
でも、学ぶ事すらせず、加担している事にすら気付かず生きてしまってる人が大半なのではないでしょうか?
そうやって先祖の代から今まで、地球に無頓着だったにも関わらず、それを「誰かやるっしょ」と1人になすりつけるのは美学に反すると思います。
そんな構造を天気の子では感じました。
ヒロインの陽菜(ひな)は、雨を晴れにできる晴れ女です。
陽菜(ひな)はある時に目の前の全員の為を思って、自分の身を捧げて雨を消す選択をしました。
元々、親を早くに亡くして弟の為に自分の幸せを横に置いてきた自己犠牲の強い性格が、そこに繋がっていると思いました。
本来は、本当に世界を良い状態に戻したいなら、1人1人が世界を救うだけの行動をするのが人類全体として美しい生き方と言えると思います。
1人の女の子に全責任なすりつけるなんて、やっぱりかっこ悪いです。
博愛主義よりご縁主義
そんなヒロインの陽菜(ひな)の選択に対して、主人公の帆高(ほだか)は究極的に自分勝手な選択をして陽菜(ひな)を救い出します。
最近の作品では珍しく、主人公は世界を救いませんでした。
自己犠牲の平和よりも、出会えた人とのご縁を選ぶという、世界より好きな人を取る選択をします。
帆高(ほだか)は自分にとっての正解を信じた事で、最終的に一度消えかけたヒロインは元の状態に戻る事ができまきた。
狂った世界を僕らは生きる
主人公の選択で結果として、東京が水没してしまいます。
その事について、主人公は答えの出ない日々を送っていました。
そんな中、久しぶりに会った過去にお世話になった人物にこんな言葉をもらいます。
「世界なんてさ、どうせもともと狂ってんだから」
そして、こんな事も登場人物に言われます。
「東京のあの辺はもともと海だったのよ。だから結局元に戻っただけだわ、なんて思ったりもするのね」
今の世界が元々の世界からとっくに狂わされた世界だとしたら、、、
何を選んだとしても本当は良くて、自分勝手な選択で自分にとっての大切な人を守れるのならそれで良いのではないか?と素直に思えました。
主人公もヒロインも戸籍の問題で、最初の方で沢山苦労します。
主人公は家出少年だったのですが、仕事を見つける事ができませんでした。
つまり、誰かにとっては生きづらい世の中でもあるわけです。
そんな元々歪んでしまっている世界なら、あとは自分の選択を正確にしていけば良いのでは?と思います。
むしろ、主人公がその選択をしなくても、いつかは同じ結末になっていたかもしれません。
それならば、出会えた人とのご縁、絆を大切にする選択をすれば良いのではと思います。
人が人を思えるという事。
そして、それが大きな運命すら変えうるという事。
そんな事を教えてくれた映画でした。