ふと目にしたバイオハザードのソフト。

久しぶりにやったら全部忘れてて新鮮(笑)

速攻でゾンビに喰われた。

悔しいから、ちょっとゾンビ退治に行って来ます(笑)

俺はオババを振り返った。

「伝説のブルーマンってまさか・・・」

オババはうなずき、ゆっくり口を開いた。

「その者、青き衣を纏いて・・・」

「ちょっと待った」

「何じゃ?」

オババは口を挟まれて不機嫌そうだった。

「青き衣じゃなくて肌の色が青なんですけど・・・」

「おっ?、それを早く言うのじゃ」

オババは咳ばらいを一つして改めて語りだした。


「その者、青き肌を・・・」

「何だよ、何でもいいのかよ」

オババは俺を睨んだ。

「そこ、うるさい」

そこで今まで存在を忘れていたブラックが口を開いた。

【人間】

「何だ、ブラック居たのか」

【居たのかはご挨拶だな】

「すまん、すまん、それで何の用だ?」

【ナウスカの話は結局どうなったのだ】

「そう言えば忘れてた」

俺はフィラを見た。

フィラはビクッとした。


「フィラさん、聞いた通りだ。ブラックもお尻を見たいそうだ」

「なっ・・・」

フィラは口をパクパクさせた。

【シアト、シアト、僕も見たい】

俺はブルーにうなずいて見せた。

流石ブルーだ。

「喜べフィラ、お前のお尻は種族を超えたぞ」

「嬉しくないわー」

フィラは、いきなりダッシュで逃げた。


「いけない子だな・・・」

俺は『Excalibur』を構えた。

ん?待てよ。これ前々回と同じだな。

俺はブラックとブルーを振り返った。

「ブルー、ブラック俺が許す、フィラのお尻を露出させろ」

2匹の龍は色めきたった。

【マジか人間】

【わーい】

「ちょっと、冗談じゃないわ、何でシアトが許すの?」

【まあよいではないか、減るもんじゃなし】

フィラはブラックを睨んだ。


「あなたたち忘れていない?」

【何を?】

ブルーはフィラの背後に回ろうとしている。

「私は『龍の笛』を持っているのよ?」

【どこに?】

「どこにって・・・」

フィラは懐を探った。

「あれ?」

「これかい?」

俺は『竜の笛』を懐から出した。

「あっ・・・それどうして持ってるの?」

「盗んだ」

「盗んだって」

フィラは呆れた。

【バック取った】

ブルーは叫ぶなり、その鋭い爪でフィラのズボンを切り裂いた。

【あっ】



つづく


どんなに大きな声で呼んでも貴女には届かない


貴女を引き止めることが出来なかった


僕はどうすればよかったのだろうか


何をすればよかったのだろうか


心の奥底にいつまでも消えることのない貴女への想い


僕は貴女を忘れる事はないだろう


貴女は今、幸せなのだろうか


僕は貴女の幸せを願わずにはいられない




貴女は僕のことを思い出すことがあるのだろうか



747は何事もなく香港国際空港に着陸した。

手に汗握ってた乗客達は豪快にずっこけた。


「なんだよ、着陸上手いじゃん」

浩二は銃をカバンの奥底にしまいこみながらつぶやいた。

由実は辺りを見渡している

「栗原さん」

「ん?」

「降ります?」

「降りるよ、ドバイに行っても仕方が無いだろう?」

「それはそうですけど・・・」

由実は奥歯に物の挟まった言い方をした。

「二人とも、降りるぞ」

所長は機内持ち込みのカバンを肩に掛け通路を歩き出した。

慌てて浩二と由実も後に続く。


香港で降りる乗客は思いの他多かった。

由実が丁度ギャレーの横を通る時、中からCAの話し声がした。

乗客を見送らないなんて・・・ひとこと言ってやろうかしら。

由実は文句を言おうとして、言葉を引っ込めた。

「・・・またすぐに食事の用意か・・・」


何ですと?また食事?

由実は前を歩く浩二の腕を掴んだ。

「待って下さい、栗原さん」

「何だよ、どうかしたのか?」

「香港を出るとすぐ食事らしいですよ」

「そうか、時差の関係なんだろうな」

由実の瞳が怪しく光った。

「栗原さん、ビーフの方も食べたくないですか?」

浩二は呆れて由実を見た。

「いいか?俺たちの行き先はバリ島だ、機内食を食べに来たわけじゃない」

「それはそうだけど・・・」

「何してるんだ、二人と・・・」

所長の声は前から来た集団に飲み込まれた。


「こっちだ、こっち」

「何で飛行機って禁煙なんだよ」

「この航空会社、機内食美味いらしいぜ」

「おとーさーん」

「あっガスの元栓締めて来なかった」

「エコノミーってエコノミー症候群になるんじゃね?」

「どうやってCAナンパしようか」

乗り込んで来た乗客に押されて3人は通路を押し戻された。


その頃機体の下でストップウォッチを片手に持ったマーシャラーが叫んだ。

「後10秒」

その声を合図にしたかのように整備士達がワラワラと機体から離れた。

「コンテナ積み込みOK」

「給油OK」

「機体チェックOk」

整備士達は一列に並んだ。

「よーし今日はいい出来だ、これならF1でも十分に戦える」

何か勘違いしたマーシャラーは整備士達とトーイングカーに乗って去って行った。


どこかでベルが鳴り、アナウンスが聞こえてきた。


『ドバイ行き、発車します』


「電車かよ」

3人は慌てて席に着きシートベルトを締めた。

軽快な音楽に合わせてドバイ行き747は香港国際空港を飛び立った。



つづく