混迷の中で | 連続アメブロ演義 まとひ

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剣龍之介のいま、つたえたい話

中国の故事に「王者とはいちばん多く人々に飯を食べさせられる者だ」という言葉があります。つまり、天下を狙う群雄の中で、いちばん民の生活を安定させられる者こそが王者だ、という意味です。

難事に臨んでは、責任ある立場の者が身を挺して最善を尽くしたか否か、こそが焦点です。地位の高さと権限の大きさは責任の重さに比例します。

他力本願で大言壮語しても何の役にも立ちません。自己反省が無く、苦言に耳を貸さず、苛烈な時局を傍観し、出処進退の大切な事を知らない、そのような輩が多ければ、王朝は滅びます。

過去の歴史は記録しています。何千万人、何億人の運命を決める最後の土壇場においてさえ、空疎な形容詞を羅列して自分の言葉に酔いしれる者もあるのです。


ロンドンオリンピックへの快哉が続いています。一方で国政、原発、これからのエネルギー、これの混迷が続いています。オリンピック代表選手の頑張りを応援しながらも、私は日本という足元が崩れている感覚が致します。

原発事故対応の映像は、日本国民全員が、ひいては世界の誰もが教訓を得るべきものです。未来の世代のために研究に値するものであるはずですが、現在、これほど理想と乖離した取り扱いをされているのは愕然とするばかりです。

人間を大事にしない組織や国家は早晩滅びます。これは歴史が証明し続けています。より多くの人々の幸せのために私たちは働くのです。他人を幸せにするために自分も幸せになるのです。自分を犠牲にするのではなく、自分を幸せにして、幸せのおすそ分けをしていきましょう。

「今日はいい日!」
言葉でも心でも、これを唱えるところから始めましょう。思いは実現します。言葉には魂があります。私たちには生まれてきた意味があるのです。