「前の仕事をやめて、今の仕事に就きましたが、今の仕事に生きがいを感じないんです。燃えないんです。以前の仕事のほうが自分に合っていたんじゃないかと最近思っているんです」
曹玉麗が一席依頼され、こう言った。
「よく言われることですが、お金を稼ぐ適職と、生きがいを感じる天職は違います。適職と天職が一致しているなら『おめでとうございます』、異なっているなら『それが普通です』。
今の仕事でまず、やりがいを探してみましょう。どうしても見つからないのであれば、『この仕事でお金を稼ぐんだ』と割り切る事です。迷っている時間は無駄です。結論は出ません。あなたが前の仕事をやめたのは、やめるだけの理由があったからです。そこでの学びが終わったのです。次に学ぶことは目の前に存在しています。そこに集中する事です。いずこにあっても、そこで最善を尽くす事です。その舞台を自分にとって最も意義あらしめることです。それが心の健康法です。
生きがいは、つくれます。本当にやりたい事なら、誰に止められてもやっているはずです。現代は、個人での活躍の幅が広がりました。歌手になりたい、役者になりたい、芸術家になりたい、福祉団体をつくって貢献したい、適職をやりながら、これらの天職で充分活躍されている人々がいっぱいおられます。
悩みや迷いは同じ所をぐるぐるまわるだけです。考えるのです。考えて、実現のために具体的に積み上げていくのです。生きている限り、それはだれにでも可能です」