非常にコスパが良いとの評判のエレコム製の安価なケーブル。
年末年始からじっくりと時間をかけて、エレコム製RCAケーブル(約1000円)と材料費約5万円の銀線(オヤイデ:FTVS910 1m×2本:¥31900。SLSCプラグ:¥23980)RCAケーブルを自分なりに比較してみました。
他RCA銅線との比較は他の方が既に評価されているようですので、自分は銀線との比較です。
ただし、評価は私個人のみの判断ですのであしからず。
RCAケーブルに限らず、ケーブルはコンポーネントの一部ですので、
交換直後はプラセボ効果のため評価は困難と判断されます。
その為、RCAケーブと機器接続は3ケ月以上経過後、複数回での繰り返しの比較試聴しました。
その際、RCA 出力が2つある機器が最適と考えられましたので、SONY カセットデッキ;TC-K777esⅡのライン出力(固定と可変)を利用しました。
史上最高のメタルテープ;SMMSTに、アナログレコードやCD、SACDを録音し再生にて比較試聴しました。
〇アナログプレーヤー:独製ビンテージアイドラドライブ+MCカートリッジ(ラインコンタクト)+12インチアーム+真空管式
MCヘッドアンプ+真空管式3段K-K NFのフォノイコ(マランツ#7Rのフォノイコ部)。
レコード;イーグルス「Hell Freezes Over」レベッカ「Poison」マイケルジャクソン「スリラーUS盤」
〇CD/SACD:国産E社VRDS方式SACD/CDトランスポート+DAコンバータ(AKMチップ)クロックは内蔵クロック。
「ハンター:SACD」「ココロの食卓:SACD」「singing in the rain:XRCD」「Four play:CD」
アンプ:国産A社 50周年プリ+A級モノパワー
SP:米製15インチアルニコWF搭載:シングルエベレスト
ヘッドホン試聴はしておりません。
実行出力は0.2~0.5Wくらいのスピーカーからの出力での試聴。
プリアンプには、それぞれ(可変と固定)のRCA 出力をLINE3,4に接続。
(国産A社の旗艦プリは、各入力端子はショートされる構造の為、どの端子に複数のカセットデッキを接続してもインピーダンス変化は生じない構造。リレーにて入力は瞬時に切り替えられます。
結果:
エレコムケーブルは極細の為、予想通り低域の解像度が甘い印象でした。
最低域(30HZ以下近辺と思います)が沈み込みが浅い感じ。低域の分解能や空間再現性が弱い印象。
また、他に目立った差が出たのが、ボーカルです。
オヤイデはセンターにびしっとボーカルが浮き上がり上下前後に音像が広がるのに対してエレコムはセンターで
なんとなく歌っている感じ。楽器との分離も弱い印象でした。
そして最も大きな差を感じたのが、アナログレコードライブ音源。
会場の広さや観客数が全く異なるのではないかと感じるくらい差が生じました。
オヤイデでは広大な野外ライブ会場の遠くの観客の拍手や声援が3次元的に広がっているのに対して、
エレコムはその半分くらいの観客数に感じられました。低音の沈み込みの深さと躍動感にもかなり差が感じられました。
以上、あくまでカセットデッキで録音したテープの音での比較試聴で、私の個人的な印象のみです。
エレコムケーブル、お値段以上かもしれませんが、線材の異なる銀ケーブルとの比較では大きな差を感じました。
オヤイデ銀ケーブルは太くて硬く取り回しが困難。対してエレコムケーブルは細いのでインストールは楽でした。


