そもそもネットの世界に繋がることを煩わしく思っていた私は、かれこれ10年程前からネットに繋がらない生活を送っており、現在もガラケー愛用者である。そんな私がひょんなことから、Eugene N. 氏(以下EN氏)のイラストが描かれたプラ板キーホルダーを入手したことでEN氏の絵を知ることになり、EN氏のイラストが見たいがために仕方なく嫌々ながら、そして恐る恐るネット世界への接続を再開した。(EN氏のイラストを見るだけだけど。そして、彼のブログの“いいね”ボタンを押したいがために、これも仕方なく嫌々ながら、そして恐る恐るアメーバに会員登録し、結果、この文章を書くこととなっています。書かなくて良いのかも知れないけど。)

 

さて、EN氏のイラスト。

何というか、グロテスクさや、サイケデリックさ、そしてシュールさを包含しつつ、朗らかさも持ち合わせている不思議なイラストにとても興味をそそられました。初期のイラストには稚拙さも感じられましたが、最近は描画力が向上しているようで、これもヘタウマ的な個性として昇華されており、特に全ての作品に一貫して流れるEN氏らしさ(個性)が感じられる点が気に入っています。また、初期の作品は多分、ノートに鉛筆でなぐり書きしたものと思われ、粗々しさも感じますが、個人的には幻覚を見るというEN氏の創造力が爆発している感じが伝わってきて気に入っています。(私は特に芋(イモ)やFreak、ピエロ、そして、大仏コケシなどの作品が好きです。)

 

最近のEN作品は、描画力の向上とともにペンや画材を変更したことが窺われ、より細密性/緻密性と(白黒画ながら)鮮明性が向上し、また、線の種類(細い/太いなど)の使い分けも意識して描いていることが感じられ、この作家が進化しながら成長している過程をも楽しんで観ております。

 

それにしても、EN氏の見ている幻覚世界とはどういうものなのか、色は付いていないのだろうか ? イラストに描かれている目玉や産毛や脳ミソや鱗や羽根や口は何を意味しており、どんな動きをしているのだろうか? 、、、観る側の想像力が掻き立てられます。

 

幻覚を見たことがない凡人の私には理解し難い世界ではありますが、単純にEN氏のイラストを眺めているだけでも、一貫した強烈な個性をもつ作家であることが分かり、その作品群はとても面白く、楽しく観賞できるのです。 今後のEN氏の活躍に期待したいと思います。