世界の隅っこ。

むかしむかし、あるところに「マリア島」という島がありました。
その島は、上質なセメントが出ることもあり、大勢のニンゲンたちが暮らしておりました。

幾多の歳月が流れ、いつしか島から「ニンゲン」という動物はいなくなりました。

今では、ニンゲンの残した建物が、ニンゲンが確かにいたといことを物語るのみ。

ニンゲンのいなくなった島は、時間を忘れたかのように、ゆっくりと時を刻みます。
そしてこの島は、世界から切り離されたような、動植物の楽園となりました。

tazdev