ブログ 国際業務雑記

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入管局申請、国際労務管理、外国企業の対日投資サポートなどを手掛ける行政書士・社会保険労務士事務所所長のブログです!

今回はベトナム人技能実習生たちの間で顕著になって来ている傾向について触れたいと思います。

ベトナムからの人材は、かつては優秀かつ真面目な人が多かったのですが、その後 玉石混交の時期が続き、年々優秀な人材を得るのが難しくなっています。そればかりか万引き、窃盗、ケンカ、賭博など問題も増え、企業にも「脱ベトナム人」ムードが強まり、さらに円安で日本行きを敬遠するベトナム人も増えて来ていることから、近い将来インドネシア人が数として上回るのでは?と考えています。

しかし一方、日本に住み慣れたベトナム人には、より快適なかたちで日本に滞在し働き続けようという人も多く、単なる出稼ぎでなく「定住」志向も見られるようになって来ました。その表れの一つが、ベトナム人技能実習生たちの間で流行っている?「就労ビザへの変更チャレンジ」です。

理由は単純で、技能実習生のままでは永住権への道のりも無く(年数カウントに入らない)、また家族(配偶者や子)を日本へ呼ぶことも出来ないから。困ったことに、数少ない「成功事例」がSNSで拡散し、僕も僕も…と問い合わせが急増しています。雇用企業社長まで「これでずっといてもらえるようになる!」と大乗り気です。

 

ちなみに外国人が就労ビザの代表例である「技術・人文知識・国際業務」ビザを目指す場合、基本的に「大卒者」であることが条件となります。技能実習生が「僕、実は大卒なんです」と言い出すわけですが、ここで大きなネックが出て来ます。

技能実習制度には、日本入国前にその人が実務に携わっていなければならない という「前職要件」があり、例えば本国で大学を出たにも関わらず、4年間または3年間(ベトナムは3年制大学も多いので)、現地の工場で働いていた ことにされてしまうという、ちょっと信じられない経歴改ざんがとにかく多いのです。

いわゆる技能実習生送り出し機関が勝手に改ざんしてしまうため、大抵 本人はその改ざん事実を知らないのですが、一度その経歴で入管に申請し技能実習ビザを許可されている以上、後日「大卒」の経歴書を出しても「過去の書類と食い違い有り!」として立ちどころに不許可となるわけです。

頭が痛いのは(これはどの人種でも一緒ですが)SNSに「成功事例」しか出回らないことで、「僕も当然取れるでしょ!」という感覚の人が多いことです(人間、株でも投資でもパチンコでも「勝ったときしか人には言い触らさない」といいますが、それと一緒ですね)。

これを読んで頂いている方も、外国人技能実習生(及び元技能実習生の特定技能外国人)から同様の話が来た場合、行政書士へ振る前に「SNS情報と違ってかなり難しいらしいよ!」と一言お願いします(苦笑)。

 

“外国人技能実習受入れ手続全般、監理団体サポート 他”

行政書士・社会保険労務士 名古屋国際綜合事務所

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