先日、ピグともさんから「東京の桜が見たいから、写真に撮ってブログに載せよ!」という指令をいただきました(笑)。


 そんなワケで行ってきました井の頭恩賜公園。


 今年は天気が悪い日も多く、お花見をしそびれた人も多いのではないでしょうか? 写真は日曜日の井の頭公演です。早咲きの木もあれば遅咲きの木もあって、気のせいかバラバラな印象を受けました。もしかすると、不安定な天候が続いたせいで桜も健康のバランスを崩しているのかもしれません。


 近年、TVで流れる桜のニュース映像は、靖国神社の標本木に始まり、次に上野公園、そして井の頭公園という流れが多いように見受けられます。桜の名所は都内にも数多くあるのですが、上野公園はサラリーマン、井の頭公園は若者たちのにとっての人気スポットとなっていて、トラブル映像を収録するのには絶好の撮影場所というワケです。


 ちなみに“吉祥寺の”と紹介されることが多い井の頭公園ですが、実際は最寄駅が吉祥寺というだけで吉祥寺にはありません。その大半が隣の三鷹市にあり、そもそも「井の頭」という地名は三鷹市の町名なのです。


 あの有名なジブリ美術館は、この井の頭公園内にあります。最寄駅はJR中央線の吉祥寺と三鷹で、ほぼ等距離にあります。ところが、市立アニメーション美術館として建設した三鷹市は、三鷹市立を強調するため、名称を「三鷹の森ジブリ美術館」とし、三鷹駅前から発着する美術館行きの送迎バスを設けたのです。


 もしあなたが、ジブリ美術館と聞いて吉祥寺の名を連想しなければ三鷹市の作戦は成功していることになります。


 余談ですが、先日TBS系で放送終了した『警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル~』のホームベースとなった吉祥寺警察署も実在しません。

 吉祥寺の平和を守るのは武蔵野警察署で、その所在地は何故か三鷹駅の北口にあるのです。


 先日、AKB48のアルバム『ここがロドスだ、ここで跳べ!』を買いました。


 DVDの映像は、昨年末に発売されたシングル『希望的リフレイン』に収録されなかった各チームのカップリング曲。これってズルくないですか? 本来なら『希望的リフレイン』に付けるべきでしょう?


 チーム8の「47の素敵な街へ」は良かったです。ゲーム盤に見立てたスタジオは、ポップなので気にならないかも知れませんが、すごく手間ヒマがかかっていると思われます。
 ただし、チーム4「目を開けたままのファーストキス」は、みるきー(渡辺美優紀)の『やさしくするよりキスをして』のカップリング曲「春風ピアニッシモ」に続いて、さっほー(岩立沙穂)の出番が少なくてガッカリでした。


 で、最後の曲がチームサプライズの「Reborn」。
 そういえば、さっほーが選抜に選ばれたんだっけ。と思いながら何気なくMVを観てみたのですが、これが久々の大傑作!


 今までシングル表題曲の選抜に選ばれたことのないメンバーを集めて作るというこの企画。曲は『希望的リフレイン』の劇場盤カップリング曲として評判になったようですが、コアなファンじゃないと劇場盤は買わないので、僕はこの曲を知りませんでした。
 そこでオフィシャルサイトを覗いてみたら、楽曲や衣装はファン投票によって決まるといった凝った企画で、だったら作詞も8つぐらい提示しろよと思ってしまいました(笑)。そんな秋元康の作詞もとてもステキで元気の出る詞になっていました。


 選抜メンバーは19名。
 伊豆田莉奈、小嶋菜月、中田ちさと、中村麻里子、前田亜美、松井咲子、森川彩香、石田晴香、岩佐美咲、内田眞由美、鈴木紫帆里、鈴木まりや、伊豆田莉奈、大家志津香、田名部生来、名取稚菜、岩立沙穂、小林茉里奈、佐々木優佳里、篠崎彩奈


 口の悪いファンは干されメンのリストラ・リストだと叩いていましたが、確かに一般には馴染みの薄いメンバーばかり。ピアノ女王の松井、演歌歌手の岩佐、ヲタクとして有名なたなみん(田辺)、『Rの法則』のあーみん(前田)、『ひるおび!』や『くりぃむクイズ ミラクル9』で活躍中のしーちゃん(大家)ぐらいでしょうか知名度があるのは。
 この一見地味なメンバーが、ステキな楽曲を与えられてキラキラ輝くのだから面白い。


 特にMVはAKB48のドキュメンタリー映画で知られる高橋栄樹監督の演出がシンプルでかつ優しい。監督はメイキング映像で次のように語っています。

 
「せっかくなので、今回選抜の皆さんの姿がきちんと全員映るように心がけて作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします」


 選抜メンバーのファンが観るのですから当然ですが、そうなっていないMVが多いのが実情。


 MVのドラマはシンプルかつオーソドックスで、漫画家を目指して『りぼん』に投稿を続ける少女が、ある日守護天使(?)と出会い、背伸びせずに等身大の作品を描けば?
という意味を込めて「だから全部……変えちゃおうよ!」と言われて開眼する、とそれだけ。


 とにかく初センターで初主演のいずりな(伊豆田莉奈)が本当に嬉しそう。
 さっほー、ゆかるん(佐々木)、はるきゃん(島田)の3人が、いずりなと同じ漫画同好会のメンバーということで、出演シーンもセリフもある役柄。さっほーとはるきゃんの演技はとても自然なのですが、ゆかるんだけはちょっとね……(苦笑)。
 田舎に文句を言いながら通り過ぎるしーちゃんとたなみんのコンビも笑えるし、守護天使役のあーみんも楽しそう。ついニコニコしながら観てしまいました。


 挿入されるダンスシーンでは、監督の宣言通り19名全員がアップになっています。これは温かいし、この配慮さえあれば推しメンを続けられると思わせてくれます。同じ高橋監督が手がけた「47の素敵な街へ」なんか、アップで47名を映していますからね(笑)。大変だったでしょうね、あれ。


 映ればいいってわけでもありませんが、推しメンの参加する選抜曲のMVで、肝心の推しメンが映っていないのはいかがなものか? と思います。
 そういう意味でも「Reborn」は、久しぶりに満足させられました。
 そして、ちょっとだけ元気を貰いました。


 残念ながらMVは3,500円もするアルバムに収められているのでオススメはしませんが、曲は『AKB48チームサプライズ 曲づくりプロジェクト』のオフィシャルサイトで聴けます。

 体調を崩してブログの更新が止まっていました。
 体調が完全に回復したワケではありませんが、ブログの更新ぐらいは出来るようになったので不完全復活です(苦笑)。
 
 動くとめまいがするのは数年前からなのですが、昨年の春頃から食が極端に細くなって、夏頃にはコンビニ弁当半分で満腹になる状態。ついにはコップ1杯の水が飲めなくなって、近くの病院に駆け込んだ次第。
 ところが、根本的な原因が分からないまま大量の薬を処方され、それを飲みながら、現代医療ってこんなものなのかな、と実感しました。しっかり倒れないと、きちんと検査して貰えないんですね、今の医療は。
 ま、薬のおかげで少しだけ元気になりましたが。


 で、昨日はそんな“薬”の力を借りて、って書くと誤解を招きそうですが(笑)、久しぶりに、本当に久しぶりに新宿に映画を観に行ってきました。

 作品は『超能力研究部の3人』。


 観に行った理由は他ならない、乃木坂46の生田絵梨花が主演の1人だということ。体調が悪いので、使命感がないと映画を観に行けないのですよ(苦笑)。
 個人的には満足しました。とはいっても他人に薦められる映画かといえば、残念ながらそうではありませんでした。何しろ構成が複雑過ぎて、誰得なのか分からない。



※以下、ネタバレあり。


 原作は、大橋裕之の短編連作漫画『シティライツ』。


 超能力研究に没頭する3人の女子高生が、ある日突然、同級生の男子が宇宙人だったと知ってしまう。宇宙人の彼が故郷の星に帰りたがっていると勝手に思い込んだ3人は、高額なUFOを呼ぶ機械を購入して彼を母星に送り帰そうと奮闘する。


 というのが本編ですが、この映画は主演する乃木坂46の3人(生田絵梨花、秋元真夏、橋本奈々未)が、映画に挑む姿をドキュメンタリーとして追うという2重構成になっているのです。
 これだけならまだ良かったのですが、なんとドキュメンタリー部分がフェイク、つまり演出されているからややこしい。しかも、ドキュメンタリー部分はリアルなセットで、本編部分は舞台の即興劇のようなセットだからなお更にややこしい。
 ここはドキュメンタリー、ここは本編と考えながら観ていったのですが、後半のスナックのシーンに至り、明らかにドキュメンタリーのセットで本編が展開。なんでやねん!? と突っ込みたくなりました。
 僕が生ちゃん(生田)ファンでなかったら、途中で音をあげていたかも知れません。


 残念なのは、メガホンをとった山下敦弘監督が、主演する3人の個性を把握せずに撮影を始めたらしいこと。実は個性的な3人を選んでおきながら、ドキュメンタリー部分では、その個性を殺すような演出をしているのです。監督はアイドルの表と裏を演出したかったのかも知れませんが、だとすれば人選ミスとしか言いようがありません。


 では、何故僕が満足出来たのかというと、本編部分に生ちゃんの素が垣間見られたから(笑)。宇宙人である同級生に心の中を覗かれてアタフタするシーンや、空に向かって思いの丈を叫ぶシーンは、生ちゃんらしさが溢れていて微笑ましいシーンになっていました。逆にまなったん(秋元)とケンカして怒鳴りつけるドキュメンタリー・シーンは彼女らしく見えなかったので、尚のこと誰得? と思ってしまったのです。


 YAHOO!映画のユーザーレビューを読んでみたら、本当に気持ちの良いほど賛否両論真っ二つに分かれていました。


 本音を言えば、そもそも僕は賢くないので、ユーザーを試すような実験映画ってやつが嫌いです。賛否が真っ二つに分かれるような映画は商業映画には相応しくないと思っています。ましてやこれはファン層の開拓を狙ったアイドル映画ですからね。乃木坂46のファンになってくれそうな観客の2人に1人を怒らせてどうするんですか?


 監督に「このまま映画化してもいいですけど、どうせならもっと無理なことしません?」(『公式ブック』より)と余計な提言をした人物には、大いに反省してもらわないとです。