先日、何年も前に基本研修へご参加された経営者の方とお会いしてきました。


聞いて欲しいことがあると・・・


その社長は、地方で建設業を営まれている方で、毎年、秋に大口融資を受けて、新築を建てて、販売していらっしゃるそうです。例年と違ったのが、メインバンクが吸収合併されたこと。とは言え、融資の窓口は、「合併で事務作業が遅れててすいません」と言っているので、そう心配もしていなかったそうです。


だが、取引先への支払い期日まで残り30分となった段階で、突然、「融資出来なくなりました。どうにもなりません。」と、一転、地獄への突き落とされてしまったのです。(酷い話ですが、最近ではよくある話だそうです。)


そしてそこから、基本研修でのご自身がよみがえってきたそうです。

たった30分で、当日に最悪でも用意しなきゃ倒産してしまうという金額を社員さんと掻き集め、またまた、社員さん達に事実と気持ちを伝え、「年内は給与なくても頑張りますよ」という温かい気持ちを受け取り、更には業者さん達も、「今までお世話になったんだから、協力しよう!」と呼びかけあってくれたり・・・。


そのような酷い矛盾にあった直後にもかかわらず、社長は「本当に基本研修に参加しといて良かった!世の中では矛盾に煽られて、倒産したり、自殺したりということがたくさんある。でも、今、ポジティブで踏ん張れてるし、何より支えてくれる人が私にはこんなにいるんです。話を聞いてくれてありがとう。」とおっしゃって下さいました。


社長と話をしている中で、保険商品のように、「いざという時に目に見えるお金がもらえる」わけではありませんが、基本研修では、「いざという時に困難を乗り越えられるだけの心と仲間を手に入れる」ことができるのだと、しみじみと考えさせられました。


そして、私達が日常、企業の人達に研修参加のお話をして、そこでして頂いている決断は、人の人生、時には人の生命さえ動かす決断なのだと、あらためて気が引きしまる思いをしました。


う~ん、「人生一度はタヤマ学校!」、そう強く感じた訪問でした。



兄が常務で、弟が店長の兄弟。


兄はマジメで、仕事熱心。しかし、どちらかというとお人好しで、おとなしい。

数店舗あるお店を引っ張って行かなくてはいけないのですが、なかなかうまくいかない。


その一番の原因は・・・・・、部下である弟との人間関係。


兄弟両方とも、仕事の中から、プライベートな感情を外す事ができず、ギクシャク・・・・。

それを見ている、周りの雰囲気もよくなる訳もありません。


顕著に出るのが、特にアルバイトです。

店長にも、常務にも親近感も沸かず、辞めていく、または、やる気がない。



そんな中でも、心の中ではお互いに「何とかしなくては」「うまくやっていきたい」と、お兄さんがタヤマ学校にご参加されました。

お兄さんは大きな期待と、意欲と不安の中でいっぱいでした。

班のリーダーという役目だったのですが、個性的なメンバーが揃っており、普段から比較的自分の意見を言うのが苦手なお兄さんは、班をうまくまとめられません。

会社では、常務という立場から皆が一応話を聞いてくれますが、ここではお兄さんは常務ではありません。思ったように皆がまとまってくれないのです。


「常務という肩書きがないと、こんなに人をまとめるのがむずかしいのか・・・」

今まで、いかに肩書き、役職で言葉を発してたか気付いたそうです。


それからの数日は、お兄さんは人が変わったように積極的に、そして謙虚に班員とコミュニケーションを取って行きました。

しかし、そんなにすぐにできるようになりません。


しかし、


そんなリーダーをみんなが必死で助けてくれるようになったのです。

班員が、リーダーを精一杯応援しているのです。

足りない部分は、班員が協力してくれるようになったのです。


「常務」ではなく、一人の人間として前向きな姿勢を認めてもらえたのです。

とてつもなく大きな物を手に入れ、

最後に彼はこう言いました



「弟といっしょに出たかった」



それを会社に持って帰りました。


翌月・・・・・


お兄さんからタヤマ学校を薦められた弟は、タヤマ学校から帰ってきた兄の姿勢からか、このままではいけないと思ったのか、意外にすんなり参加されました。

弟さんも、お兄さんと同じ研修を参加された中で、いろいろな事に気付かれたのですが、やはり一番は、お兄さんの責任感や重圧を店長として理解しようとしていなかった。


弟としてのやっかみや、単純な反抗心が大きかった。


お兄さんにも、会社の仲間にも、そして店の従業員にも大変申し訳ない事をした。

これから良くしていくのですが、何よりも早くにやらなくてはいけないのは、お兄さんとの関係の改善です。


しかし、この時点で既にお兄さんも、弟さんも、気持ちは同じでした。


会社に帰って、兄弟でハグをしたそうです。


そして、私のメールに、兄弟で肩を組んでいる写真が送られて来ました。

そのタイトルは「恥ずかしいですが」でしたが、その写真のお二人は、とても誇らしげでした。


売り上げが低迷していたレストランの店長。


精神的にも肉体的にも極限の状態の中で、

立ち直りのきっかけをと、社長からタヤマ学校を薦められました。


研修後、精神科に通うことも無くなり、体調も日々回復に向かっていると聞き、

店長の笑顔を思い浮かべながら、店舗にお邪魔させていただきました。


「お待ちしておりました!!」最高の笑顔と挨拶で店長は出迎えてくれました。

店長と通路を歩いていると、目に留った張り紙がありました。

「これ、研修後に私が書いて貼ったんです。」ちょっと照れくさそうな店長、

「是非、読んでみてください、お願いします!」・・私は読み始めました。



  従業員の皆様へ


  『私がいない間、私の分まで皆でがんばってくれて、

  本当にありがとうございました。


  帰ってから、少し寒くなったせいかな?風邪を引いている方達が多くて心配です。

  早く治って欲しいことと、研修で得たことを伝えるために書いたので、よく読んでくださいね!

 

 今回の研修に参加させていただいて、生後41年目にしてやっと、感謝の本当の意味を知りました。

  「感謝、知ってますよ!」・・・研修前の私もそうでした。でも、わかってなかったんです。

  研修に参加する前は、「あっ、これ、やっといてくれたんだ、助かるなあ」とか、

  悩みを親身に聞いてくれた時に、相手に対して「ありがとう!」という気持ちを感謝だと思ってました。

 

 

  「感謝」とは感性で謝る(感じて謝る)と書きます。

 

  「私のためにやってくれたんだ!おかげで、自分はこんなに助かった!本当にありがたい、

  でも、いまの自分ではまだまだ報いることが及ばない、だから本当に申し訳ない、

  でも、報いていくために、今後の自分はこんな決意を持って取り組んでゆこう!恩返しをしよう!」

 

  これが、私が学んできた本当の感謝です。


  


  ○○店では、「今日は、たくさんお客様が来てくれたなあ、感謝!」ではないんです。

 

  「自分たちの接客はまだまだなのに、こんなにもたくさんたくさんの方々が応援してくれている。

  今の自分たちはどうだ?全力でその事に恩返しができているか?もしそうでなければ、

  本当に申し訳ないことをしている、だから、こうしていこう!」・・・これが私と皆さんの感謝だと思うんです。

  みんなで「感謝」の本当の意味を理解し、+αの行動で、よりお客様に喜んでいただく、

  これが○○店での感謝です。

 

  みなさんも風邪がひどくなると、普通に生活できる有難さが少しわかりますよね?

  私は、今回の体験を通して、普通にいられることの有難さを心の底から痛感しました。

  車が走り去るる音、鳥のさえずり、何気ない皆さんの笑顔、今まで何とも思わなかったことでも、

  有難いなあって感じます。

 

  研修中に気づいたんです。皆さんがあっての店長だったってことを。

  今までは、偉そうに上から物を言ってたな、みんながもっとやってくらたらな・・・

  そう思っていた私自身が何にもみんなのために何もやってなかった・・・

  そんな自分でも支えていてくれたみんなに、たまらなく会いたくなりました。


  だから、朝礼で、「今までごめんなさい、みんなに好かれる店長になります!」

  って叫んだんです。ちょっとびっくりさせちゃってごめんなさい。


  今、みなさんと同じように○○店も風邪、いやそれ以上の重症です。

  間違いなく病気にかかっています。


  今までは原因を外に求めてました。でも、本当にそうかな?

  私を含めて、みんなはどうだったかな?お客様のご来店を心から歓迎していると

  言い切れる気持ちだったかな?仕事ができるのも、お客様があってこそ、

  そういう気持ちが行動に表れていたかな?残念ながら、全然そうじゃなかったですよね。

  自分たちの都合ばかりを優先させてきました。


  今は最低・・・それでもいいじゃないですか、今までより、ちょっと声だしと笑顔を

  意識することでお客様には間違いなく伝わる!

  達成感、嬉しさが、ほんと近くにある!病気を治す方法は、

  それを「やるか、やらないか」それだけなんです。

 

  いまさら申し訳ないけど、これから、

  このお店で働けて良かった!このスタッフで良かった!このお客様に会えて良かった!

  そういうお店をみんなで一緒に実現したいです。

  これからもみなさんの力を貸してください。私を支えてくれていた皆さんのため、

  お客様のため、私も精一杯やります。

  

  これからも、よろしくお願いします。

 

 

 

  これから一週間、以下の指示を守ってください。


  1.熱がある方は無理をせず必ず休んでください。

  2.私やアシスタントの指示を受けた方は1時間早く上がってください。

   (代わりに私とアシスタントで入るようにします。)

  3.風邪を引いてない方で、1時間早く入れる方は申し出てください。

  

  お店の症状を治す前に、まず、みなさんに元気になっていただかないと!


                                     

読み終わると、心に熱いものがこみ上げてきました。店長は照れくさそうに、どうですか?

と聞いています。ちょうど、若い女性の従業員が「失礼します」と通り過ぎようとしました。

「すいません、ちょっといいですか?」私は、呼び止めて店長の書いた文章を指差しながら、

いい店長ですね?って聞きました。彼女は店長以上の最高の笑顔で

(若い女性だからそう感じたのかもしれませんが・・・)「ハイッ!」と大きく頷いて、

仕事に戻っていきました。店長は微笑みながら頷いてました。

またこの店に来たいなと心から思った瞬間でした。