売り上げが低迷していたレストランの店長。
精神的にも肉体的にも極限の状態の中で、
立ち直りのきっかけをと、社長からタヤマ学校を薦められました。
研修後、精神科に通うことも無くなり、体調も日々回復に向かっていると聞き、
店長の笑顔を思い浮かべながら、店舗にお邪魔させていただきました。
「お待ちしておりました!!」最高の笑顔と挨拶で店長は出迎えてくれました。
店長と通路を歩いていると、目に留った張り紙がありました。
「これ、研修後に私が書いて貼ったんです。」ちょっと照れくさそうな店長、
「是非、読んでみてください、お願いします!」・・私は読み始めました。
従業員の皆様へ
『私がいない間、私の分まで皆でがんばってくれて、
本当にありがとうございました。
帰ってから、少し寒くなったせいかな?風邪を引いている方達が多くて心配です。
早く治って欲しいことと、研修で得たことを伝えるために書いたので、よく読んでくださいね!
今回の研修に参加させていただいて、生後41年目にしてやっと、感謝の本当の意味を知りました。
「感謝、知ってますよ!」・・・研修前の私もそうでした。でも、わかってなかったんです。
研修に参加する前は、「あっ、これ、やっといてくれたんだ、助かるなあ」とか、
悩みを親身に聞いてくれた時に、相手に対して「ありがとう!」という気持ちを感謝だと思ってました。
「感謝」とは感性で謝る(感じて謝る)と書きます。
「私のためにやってくれたんだ!おかげで、自分はこんなに助かった!本当にありがたい、
でも、いまの自分ではまだまだ報いることが及ばない、だから本当に申し訳ない、
でも、報いていくために、今後の自分はこんな決意を持って取り組んでゆこう!恩返しをしよう!」
これが、私が学んできた本当の感謝です。
○○店では、「今日は、たくさんお客様が来てくれたなあ、感謝!」ではないんです。
「自分たちの接客はまだまだなのに、こんなにもたくさんたくさんの方々が応援してくれている。
今の自分たちはどうだ?全力でその事に恩返しができているか?もしそうでなければ、
本当に申し訳ないことをしている、だから、こうしていこう!」・・・これが私と皆さんの感謝だと思うんです。
みんなで「感謝」の本当の意味を理解し、+αの行動で、よりお客様に喜んでいただく、
これが○○店での感謝です。
みなさんも風邪がひどくなると、普通に生活できる有難さが少しわかりますよね?
私は、今回の体験を通して、普通にいられることの有難さを心の底から痛感しました。
車が走り去るる音、鳥のさえずり、何気ない皆さんの笑顔、今まで何とも思わなかったことでも、
有難いなあって感じます。
研修中に気づいたんです。皆さんがあっての店長だったってことを。
今までは、偉そうに上から物を言ってたな、みんながもっとやってくらたらな・・・
そう思っていた私自身が何にもみんなのために何もやってなかった・・・
そんな自分でも支えていてくれたみんなに、たまらなく会いたくなりました。
だから、朝礼で、「今までごめんなさい、みんなに好かれる店長になります!」
って叫んだんです。ちょっとびっくりさせちゃってごめんなさい。
今、みなさんと同じように○○店も風邪、いやそれ以上の重症です。
間違いなく病気にかかっています。
今までは原因を外に求めてました。でも、本当にそうかな?
私を含めて、みんなはどうだったかな?お客様のご来店を心から歓迎していると
言い切れる気持ちだったかな?仕事ができるのも、お客様があってこそ、
そういう気持ちが行動に表れていたかな?残念ながら、全然そうじゃなかったですよね。
自分たちの都合ばかりを優先させてきました。
今は最低・・・それでもいいじゃないですか、今までより、ちょっと声だしと笑顔を
意識することでお客様には間違いなく伝わる!
達成感、嬉しさが、ほんと近くにある!病気を治す方法は、
それを「やるか、やらないか」それだけなんです。
いまさら申し訳ないけど、これから、
このお店で働けて良かった!このスタッフで良かった!このお客様に会えて良かった!
そういうお店をみんなで一緒に実現したいです。
これからもみなさんの力を貸してください。私を支えてくれていた皆さんのため、
お客様のため、私も精一杯やります。
これからも、よろしくお願いします。
これから一週間、以下の指示を守ってください。
1.熱がある方は無理をせず必ず休んでください。
2.私やアシスタントの指示を受けた方は1時間早く上がってください。
(代わりに私とアシスタントで入るようにします。)
3.風邪を引いてない方で、1時間早く入れる方は申し出てください。
お店の症状を治す前に、まず、みなさんに元気になっていただかないと!
読み終わると、心に熱いものがこみ上げてきました。店長は照れくさそうに、どうですか?
と聞いています。ちょうど、若い女性の従業員が「失礼します」と通り過ぎようとしました。
「すいません、ちょっといいですか?」私は、呼び止めて店長の書いた文章を指差しながら、
いい店長ですね?って聞きました。彼女は店長以上の最高の笑顔で
(若い女性だからそう感じたのかもしれませんが・・・)「ハイッ!」と大きく頷いて、
仕事に戻っていきました。店長は微笑みながら頷いてました。
またこの店に来たいなと心から思った瞬間でした。