第1話
時刻は深夜11時半。
仕事帰りのその女性は電車の中にいた。
椅子に座るのも面倒くさく、ドアによりかかって外の移り行くネオンの光景をぼぉ~っと見ていた。
冬の夜の風景はとても味深いものだ。
無意識に近かっただろう、その風景に見入っていると、カチン、カチンと金の音が聞こえた。
反対側のドアの前で若者の男2人が座り込み、ジッポライターをクルリと巧みに回しながらふたをしめる練習をワイワイ言いながら見せあっていた。
「違う違う、ここをもって、ここをひねるんだ」
「わかった!こうだろ」
と言うような会話と、カチンカチンと言う音の方にいつしかその女性は目線を変えていた。
電車が止まった。
女性は出口の方へ向かって行く。
そこには若者二人が座り込み、ジッポライターをいじりあっている。
女性はその二人の前に座り込んだ。
そしてそのジッポライターを取り上げ、その二人の前で カチカチカチンと右手で巧みに操りパン!とふたを閉め、ポンっとその若者の傍れにほった。あまりにも巧みなそのわざに二人はあっけらかんとしていると、電車のドアが開いた。 その女性はカツカツとヒールをならしてでていく。髪はサラサラでピシッとスーツを着こなし、スタイルもよく、まさにできる女という感じだ。
原田 理暖。
それが彼女であった。
仕事帰りのその女性は電車の中にいた。
椅子に座るのも面倒くさく、ドアによりかかって外の移り行くネオンの光景をぼぉ~っと見ていた。
冬の夜の風景はとても味深いものだ。
無意識に近かっただろう、その風景に見入っていると、カチン、カチンと金の音が聞こえた。
反対側のドアの前で若者の男2人が座り込み、ジッポライターをクルリと巧みに回しながらふたをしめる練習をワイワイ言いながら見せあっていた。
「違う違う、ここをもって、ここをひねるんだ」
「わかった!こうだろ」
と言うような会話と、カチンカチンと言う音の方にいつしかその女性は目線を変えていた。
電車が止まった。
女性は出口の方へ向かって行く。
そこには若者二人が座り込み、ジッポライターをいじりあっている。
女性はその二人の前に座り込んだ。
そしてそのジッポライターを取り上げ、その二人の前で カチカチカチンと右手で巧みに操りパン!とふたを閉め、ポンっとその若者の傍れにほった。あまりにも巧みなそのわざに二人はあっけらかんとしていると、電車のドアが開いた。 その女性はカツカツとヒールをならしてでていく。髪はサラサラでピシッとスーツを着こなし、スタイルもよく、まさにできる女という感じだ。
原田 理暖。
それが彼女であった。
