タクシー運転手への道
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最初の1週間

月曜日にタクシー乗務同乗研修があり、ベテランドライバーの同乗で実際にお客様を拾って乗務を行いました。緊張の連続で大変疲れ、タクシードライバーが大変な仕事であることを実感することができました。


そして、なんと二日目から一人で乗務が開始されます。何故なら、東京という広い町で何日研修をしようともあまり意味がないからなのです。後は、一人で学んでいくしかないということです。


東京でタクシー運転手をやるためには、まず千代田区、中央区、港区界隈を熟知する必要がある。何せお客様が多い場所であるから避けては通れないのです。


私みたいな地方出身者で右も左も分からない人間には大変なことなのです。しかし、仮に東京に住んでいる人でも大変さは変わらないそうです。火曜日から実際に中央地区を中心に走っています。


なぜ走れるか・・・?それは、大抵の場合お客様が道をご存知だからです。初日など、一体自分がどこを走っているか分からないまま10人ほどのお客様を乗せました。もうくたくたでした。


一般に道を覚えるには、まず地図を見て出発地と目的地を確認し、実際に走ってみる。一回で覚える道もありますが、何度行っても覚えない道もある。


タクシーの場合難しいのは、運転手に自発性がないということです。もちろん、地域を目指すことは出来ますが、途中でお客様を乗せて違う方面に行くことが多いのです。従って、中々自分の思うように動けない。ですから、道を覚えるのも最初のうちはかなり大変です。


金曜日までは、10時から5時くらいまでに11人ほどのお客様をお乗せして1万円超の売り上げでした。こんなんじゃ、タクシー運転手として飯は食えません。それでも、精一杯のところです。金曜日は、台風の影響もあって大雨となり、13人のお客様で2万円超の売り上げとなりました。


でも、都内はどこも渋滞がひどくとても疲れました。やはり、天気が悪いとタクシーの利用率はかなり上がるというのを体験できました。そこらじゅうの道路にお客様が溢れている状態でした。きっと、ベテランになると私の倍以上稼ぐのだろうと感じた次第です。


しかし、1週間終わってみて言葉がうまく出ないということが分かりました。もちろん、緊張するのでそうなるのですが。落ち着け落ち着けと自分自身に言い聞かせながら、しかし心臓はバクバク言っています。


恐らく、今最もきついのは道を知らないというプレッシャーとお客様への対応ということだろうと思います。日々経験を積み重ねていけばクリアー出来る問題だと考えています。


とりあえず、1週間の疲れをこの週末で取りたいと思います。

いよいよスタートです。

地方都市から東京に出てきてタクシードライバーになる。


別になりたい職業ではなかったが、気づいたら他に仕事がない。そういう現実を背負ってこの業界に入る人は少なくないだろう。


しかし、それほど簡単な仕事ではない。ということが、この1ヵ月半の試験や研修で思い知らされたのである。簡単に考えて入った世界ではないが、想像以上に難しい世界であることを知ったのだ。


すべての研修が終わり、明日から最終段階の乗務研修が始まる。研修といっても、実際にお客様を拾って走るのだから、乗務と同じである。


色んなお客様との出会いや、そうしたお客様に喜んでいただけるサービスをしていこうという思いから期待感と失敗したらどうしようという不安感が押し寄せてくる。


果たして一人前のドライバーになるのか、それとも道半ばで断念するのか、今はまったく想像できない。


こうした様々な思いや葛藤、実態を記録して、後からタクシー業界を目指す人たちの参考になればと考えて、このブログを始めました。また、今後乗っていただくお客様へ対して、感謝の思いや謝罪など、直接言えなかったことや、言い忘れたことなどを乗せていきたいと思います。


現在はまだ自宅にパソコンがないので、週一程度の更新となりますが、よろしくお願いします。