おかげさまで今年一番の繁忙期である確定申告時期が終わりました。
イレギュラーも事故もなく、無事終えることができました。
まだまだ確定申告業務のために後回しにしていた通常業務の処理等に追われています。
落ち着くにはもう少しかかるかもしれません。

今回は税理士になってから一番忙しい確定申告でした。
6週間に及ぶ放射線治療での毎日の通院+入院という治療の繁忙期と仕事の繁忙期がぴったり重なり、一時はどうなることかと思いましたが、家族やスタッフの助けもあり何とか乗り切ることができました。
「ながらワーカー」と口で言うのは簡単ですが、治療内容や仕事のタイミングによっては本当に難易度が高いものだと実感しました。
病状も様々、治療も様々、そして仕事はそれ以上に様々なのに、「治療しながら働ける」とただ一律にPRするだけではいささか無責任ではないかと改めて思いました。

化学放射線治療がどこまでこの再発がんに有効かはまだわかりませんが、今は治療を最後までやりきったことと、繁忙期の仕事を問題なく乗り切ったことでよしとします。
あからさまな増悪をしていた時に備えて今のうちに治験や次のセカンドオピニオン先を調べておこうと思っています。
先月アメリカの臨床腫瘍学会(ASCO)で行われた泌尿器腫瘍シンポジウム(GU19)や現在スペインのバルセロナで行われている欧州泌尿器学会(EAU19)などで新しい知見が次々と出てきており、そちらのニュースも時間ができたらまとめたいと思います。
やはり尿路上皮癌では次の一手としてのFGFR変異をターゲットにした分子標的薬などがホットなようですね。
また、twitterを眺めていると今年の欧州泌尿器学会(EAU19)は何故か腎盂・尿管癌(UTUC)がホットなようで、適切な診断方法や治療戦略は何なのかやゲノム解析の結果などがばんばん流れてきています。
こうした医療現場や研究機関の方々の日々の努力の積み重ねの上に今の私や明日の私があるのかと思うと頭が下がります。
次々と出てくる新しい知見を見ると、一日でも長く生き延びれば新しい治療に間に合うことができるのではと思えるので希望が持てますね。
がんでは死なない時代に滑り込めるように頑張って生き延びたいものです。