化学放射線療法が始まってはや2週間。
今日は11回目の放射線治療です。
ぼちぼち放射線による下痢などの副作用が出てくるようですが、今のところまだそれらしきものは出ていません。

通院による放射線治療も今日で3回目になりました。
放射線治療の時間を昼過ぎにしてもらい、午前は仕事をして通院、10分ほどの治療を終えてまた仕事に戻るという生活をしています。
結構忙しい感じです。
インフルエンザ予防のためにマスクをし、頻繁に手を消毒するなど厳戒態勢で過ごしています。

今日はがん治療中の顧問先の社長さんの相談にも乗りました。
アドバンス・ケア・プランニングや「人生会議」などという言葉で、専門家の手を借りながら家族で前もって話し合っておきましょうということが最近よく聞かれますが、それの経営版のようなものですね。
治療戦略を俯瞰した上でのがん治療との両立の模索や、治療中の資金繰りや、死亡リスクを織り込んだ上での経営計画・事業承継計画の策定などをアドバイスしています。
こんなことができるのは私がステージ4のがんの税理士だからだろうなと改めてしみじみしています。
以前からこのような相談に乗ることは少なくありませんでしたが、幸か不幸か、がん治療の実際をより理解した上でかなり突っ込んだアドバイスができるようになりました。
転んでもタダでは起きないの精神で、より多くのがんと闘う経営者の方々やそのご家族の苦痛や負担を軽くできるよう頑張りたいと思います。

また、がんになったばかりの高校以来の友人から電話がありました。
学会が出しているガイドラインを読めということと、セカンドオピニオンの重要性を伝えておきました。
がんは生涯で二人に一人が罹るとは言いますが、身近なところでも一人また一人とがん患者が増えてきています。
年を取るとはきっとこういうことなのでしょう。
「がん友」がまた一人増えました。
がん患者になって一年と三か月たち、一通りのことがわかるようになった先輩患者として、知っておいた方がよい情報などを伝えておきました。

治療もようやく三分の一が終わりました。
先はまだまだ長いですが、明日も治療と仕事を頑張ります。