今日は昨年亡くなった税理士仲間の一周忌が近いことから、朝一番で仲間たちと墓参りに行きました。
最近分譲されたばかりの霊園でどのお墓も真新しいです。
初めて行くところなので、どの墓だろうときょろきょろ注意深く墓石を見ながら歩きました。

探す間に気付いたことなのですが、やけに墓誌に刻まれた「〇〇歳」という文字と「平成三十年〇月〇日」というものが目について気になって仕方なかったです。
享年はやはり天寿を全うされたご高齢の方がほとんどでしたが、中にはそうとはいえない年齢の方もいらっしゃいました。
私はきっとこのマジョリティであるところの80歳以上の死者のくくりには入れないのかもしれないなと思いました。
また、つい最近の日付で亡くなった方を見ると、少し前まで生きていた人間が今はこうして骨になって墓の中なのだと、諸行無常の心持ちになりました。
また、新しい墓石は鏡のようにピカピカで、のぞき込むと自分の顔が写り込んでしまいます。
墓石に映った自分の顔にどきっとしました。

癌になる前、また再発する前はこんなことが気になったことは一度もありませんでした。
「明日は我が身」という言葉の重みがぐんと増した感じです。

墓参りを手短に終え、それぞれみな仕事に戻りました。
年末の繁忙期なので土曜といえど皆休んではいられません。
亡くなった税理士仲間は働き盛りでお子さんも未成年だったので、さぞかし心残りがあるのではと思いますが、一年経って残されたご家族が元気できちんと暮らしているようですので、きっと安心しているのではないでしょうか。

税理士稼業もあと一週間が勝負です。
今年は年末調整手続きの配偶者控除が改正され、新たに配偶者控除等申告書の提出が求められるようになりましたが、これがお世辞にも出来が良い書式とは言えず、建て付けが非常に悪く、現場は大混乱です。
法律は現場での運用まで織り込んでこそだと思うのですが、最近はこのような現場を知らない方が作ったとしか思えないような建て付けの悪い税制改正が多くなってきています。
事務所のスタッフたちも半ば呆れながら年末調整手続きを頑張っています。
年明けに治療が始まるまではただの税理士でいられるので、それまでにできることを一つでも多くやっていこうと思っています。