再発から一日たちました。
昨日の緊急家族会議では状況を共有し今後の治療方針を話し合いました。
また事務所の経営について、1,2年以内の死亡を前提に多くの事項を決定しました。
もちろん治療には全力投入しますが、私も経営者のはしくれなので、現実問題として考えうるリスクを織り込んで先手を打っておくにこしたことはないからです。

仲の良い税理士仲間の顧問先の社長さんに話をしたいと言われていたので今日会いに行ったのですが、この社長さんもステージ4のがんが発覚し、治療で仕事をする時間が取られてしまうくらいならば最初から治療をせずに会社のために動きたい、どうせ死ぬのだから、とおっしゃっていました。
今の医療では昔と違い入院しっぱなしになる訳ではないことや、適合する薬に当たれば今まで通りの生活が年単位で続けられることなどを説明し、初回治療の一番最初の効果判定を見てから今後を考えてはどうかとご提案してきました。
経営者ががんになると大変です。
社長一人の生命だけでなく、従業員の生活やライフプランに大きな影響を及ぼしてしまうことがあるからです。
昨日の今日なので私も自分のこととして説得力のあるお話しができたと思います。

今後の治療についてですが、まず局所療法を模索し、ダメだった場合は治験を検討、それもダメだったらセカンドラインにして最終ラインのキイトルーダにしてみようかと思います。

ここで改めて初回治療でなくてもトライできる尿路上皮癌の国内治験を家族にチェックしておいてもらいました。
前回調べた時よりもだいぶラインナップが増え、開始したものも結構あります。
沢山行われているPDー1/PD-L1系の免役チェックポイント阻害剤の治験は標準治療にキイトルーダ単剤があるため一旦除外しました。
治験が効かなかった時に次の一手として使えるよう温存したいからです。

■FGFR遺伝子変異がある場合
・Erdafitinibグローバル治験第3相
現在準備中:国内19か所
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT03390504

・Rogaratinibグローバル治験第2・3相
現在募集中:国内8か所
現在準備中:国内17か所
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT03410693

■免役チェックポイント阻害剤の治療歴があり効果がなかった場合
・enfortumab vedotinグローバル治験第3相
現在募集中:国内2か所
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT03474107