ステージ4にもなると何をもって復活と言うかは定かではありませんが、個人的に9月から復活と決めていました。
新しい鞄を下ろし、礼状を添えて快気祝いをお渡しし、これまで以上に本腰を入れて仕事をし、一週間が慌ただしく過ぎました。
今日は夕方より税理士仲間で月一回開いている勉強会にも参加し復活宣言をしてきました。

闘病を始めてから11ヶ月、長いようであっという間でした。
入院約120日、開腹手術の傷跡は30cm、抗がん剤治療はシスプラチン+ゲムシタビンで8クールにもなりました。
いつまた治療の日々に戻るかはわかりませんが、それまでは元の生活を楽しみたいと思います。

今週は復活ということで元気よく過ごす予定だったのですが、残念な知らせも飛び込んできました。
身近なところでがんで亡くなった方が三人もいらっしゃいました。
一人は私が監事を務めている団体の役員さんで、ご自身も会社を経営している方です。
がんであることを公開していなかった方のため本当に驚きました。
この方には病院でばったり会ったことが一度ありましたが、まさかがんの治療をしていたとは思いもよりませんでした。
5月の役員会でお会いした時に痩せて体調が悪そうに見えたのですが、私は術後一ヶ月で自分のことばかりで精一杯で気付く余裕がありませんでした。
がんであることをカミングアウトするか否かは人それぞれの考えがあると思います。
私は最初からフルオープンにしていますが、経営者としては結構めずらしいようです。
がんであると公言してから「実は私も…」と打ち明けられることも増えました。
経営者の病気は不安材料として仕事に影響を及ぼす可能性が大きいため、なかなか自分の病気についてオープンにできないようです。
「ながら経営者」には「ながら経営者」なりの苦労があるようです。

また、経営者の方でもう一人亡くなった方もいらっしゃいました。
こちらは病気と仕事の兼ね合いをどうするかをご相談いただいていた方でした。
ご家族の方からご報告いただきました。
とても残念です。

最後の一人は古くからの知人です。
5年もの間闘病を続けていた方でした。
最期は苦しまずご家族に看取られたそうです。
昨年私ががんになった際に電話で色々な話をして下さいました。
必ず復活すると今年の年賀状には書かれていましたが叶わなかったようです。
大変残念ですが、長い闘病を知っているので、もう苦しまずに済んだこと、最期は苦痛なく迎えることができたことにただただほっとするばかりです。

ステージ4と宣告された日から「明日は我が身」と言い聞かせてきましたが、こうして立て続けに同病の方に旅立たれると落ち込まずにはいられません。
ご冥福をお祈りします。