一橋大学の元学長の石弘光先生が亡くなられたようです。
死因は膵臓がん、享年81歳。
石先生といえば私ども税理士には政府税制調査会の会長としておなじみの学者の先生です。

石先生はまた、膵臓癌との共存をテーマに闘病生活を通して見聞きしたことを論理的かつ生き生きとした語り口で綴ったコラムを多数執筆なさっていることでも有名ですね。
特に朝日に連載している「治さないのに、元気です!すい臓がんステージⅣ」は私も楽しみに読ませていただいておりました。
「治さないのに、元気です!すい臓がんステージⅣ」
https://dot.asahi.com/columnist/profile/?author_id=ishihiromitsu

がんになっても、ステージ4でも、抗がん剤の力を借りることでこれまでと変わらず人生を楽しむことができるのだとこのコラムを読んでは励まされておりました。

今日更新されたコラムでは、いよいよ抗がん剤治療が尽き、膵臓癌が暴れだし、痛みと痛み止めの副作用に悩まされる中で、それでも勇気を持ってゲノム医療に挑戦したというところで話が途切れています。
好奇心旺盛で難しいがんの治療の内容を学者らしい明快さでわかりやすく書かれる石先生のことですから、最先端のゲノム医療を体験されてその後の治療につなげることができたらどのようなコラムを書いて下さったのかと考えると非常に残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

一橋大元学長・石弘光さん死去 政府税調会長など歴任
https://www.asahi.com/articles/ASL8X5Q6QL8XULFA029.html