今日は関与先のご家族の葬儀に行ってきました。
亡くなられた方は明治生まれ。
地域に大変貢献された方で、90年以上の天寿を全うし、沢山の方に惜しまれながら見送られてゆきました。

生前顔の広い方だったので、葬儀では知人に沢山会いました。
皆さん私の病気を大変心配していて下さったようで、元気そうでよかったよかったと言われて回りました。
その中の一人にオストメイトの方がいて「膀胱のことなら何でも聞いて」と言われました。
尿路上皮癌である腎盂癌は膀胱癌の弟分のようなもので、高頻度で膀胱内再発をするようです。
そのうちお世話になる日が来るかもしれません。


帰宅しリビングでごろ寝しながらテレビをザッピングしていたら、天皇皇后両陛下が植樹をしている中継が目に留まりました。
南相馬で開催されている植樹祭だそうです。
「一体この方々は一生のうちに何本くらい植樹をしているのだろうね」などと家族と軽口を叩きながら見ていました。
その後夜のニュースで知ったのですが、何と今日の植樹祭が天皇皇后両陛下として行う最後の植樹だったようです。

植樹というと「やっても意味がない」と思われる方も多いのではと思います。
木をいくらか植えたくらいで、緑が増える訳でもなし、自己満足に過ぎない行為だと思われるかもしれません。
私も昔はそうでした。
しかし東日本大震災後に毎年被災地に植樹をする活動に参加してその印象は大きく変わりました。
木を植えるとその地域のことが他人事と思えず気になりだします。
テレビでその地域が映ると「どれどれ」と気になりますし、現地で受け入れをして下さった方とのやり取りで繋がりができました。
木を植えるとは、その地域との縁を結ぶ行為でもあるのです。

天皇皇后両陛下は30年の在位期間に全国に無数の木を植え、同じ数だけの縁と絆を結ばれたのだと思います。
本当に頭が下がります。

昨年の植樹活動はちょうど抗がん剤第一クールで入院中で参加できませんでしたが、今年は無事参加できればいいなと思います。