月曜の手術に向けて昨日から入院しました。
システムの都合上金曜日入院です。
週末は外出・外泊をしても構わないそうですが、外出先で風邪でも拾ったらそれこそ家族から大ブーイングを受けるでしょう。
一日中ごろ寝しながらのんびりする時間も貴重なので、土日は病室に篭って本でも読むことにしました。
今日は仲野徹先生の『こわいもの知らずの病理学講義』を読み直しました。
昨年の二回目の抗がん剤治療での入院時に娘が持たせてくれた本です。
前半は細胞と血液の話、後半はがんの話になっています。「ボケとツッコミで学ぶ病気の仕組みとその成り立ち」と書かれているように、一般向けに書かれていて面白可笑しく読みやすい本です。
がんになって以降やれ〇〇療法だの〇〇遺伝子だのと沢山の実践的な情報を集めましたが、意外とそれぞれの用語の意味や背景、本当のところなどがわかっていないものです。私はただの税理士なのでそれでも仕方ないのかもしれませんが、やはりわからないのは気持ちが悪い。
この本は病理学の基本に沿って書かれており、細胞とがんの「そもそも論」がわかります。
血液検査の数値の意味が一つ一つわかるよう(な気?)になりました。
また、がんとは何かということや治療についても基本的なところから理解できるよう(な気?)になりました。
がんはただの医学的な現象ではなく、個々人の考え方や生き方までも含んだ多様な現象です。
患者の一人ひとりが皆医学の専門家と同じように考えたりふるまったりする必要はないと私は考えます。
しかし治療のパートナーである主治医たちの手の内を知り、彼らの情報をこちらも持つことで、よりよい交渉や納得のいく選択ができるのではないでしょうか。
マメ知識や面白エピソードなども満載で、入院の暇つぶしにぴったりの敷居の低い入門書です。
わかりやすい書評がありましたので貼っておきます。
「病気とぼちぼちつきあって笑って暮らせれば言うことなし!」 ダヴィンチニュース
https://ddnavi.com/review/406889/