脳の錯覚掃除人 甲田真由美です。
最近親のありがたみが身に染みている甲田です。
お岩ちゃんを語るたびに思い出すのですね、いろいろと
随分昔の話ですが・・。
勤務先のボスと一緒に依頼物件の調査に出かけました。
不動産会社ですから、当たり前のことです。
「建物を貸して賃料収入を得ているのですが、借主はいつも事故にあったり、不幸なことばかり起こっているんです。呪われているんじゃないかと思って。建物ももう古いし、借りている人に出て行ってもらって、借りている土地を地主さんに返したいんです。でも地主さんが、利用しようがないって何度言っても引き取ってくれないんです。」
というご相談。
ボスと一緒に現地へと向かっていると、見えてくるのはよく整備された閑静な住宅。
その角を曲がってまっすぐ行った突き当たりにあるはずですね。と言って曲がった瞬間・・・
こ、これは・・・
何処の世界のことだろう？？？
アニメの世界だけではないのか？？？
ゲゲゲの鬼太郎のお屋敷のような朽廃ぶり・・。
そこだけなぜかヒンヤリ感・・。
本当に妖怪が出て来そうな雰囲気なんです。
何かにとりつかれそうな嫌な雰囲気に思わず
「社長、幽霊にでも取りつかれそうな嫌な感じがしませんか？」
というと、社長いわく
「ぐぁーははは、甲田
幽霊がいたらとっ捕まえて見世物にして稼ごうぜ
・・・・・。」
これを聞いた私は、笑うこともできずにとてもがっかりしたのです。虚脱状態っていうんですか・・・。
捕獲された幽霊の気持ちになったのです。
つまり恨んで化けて出ても勝てないの
負けちゃうの
幽霊になってもまだ働かされるの
そ、そんなー
化けて出るって見えない力を使っての最終攻撃だと思ったのに
それでもだめなの、却下なの
か、悲しすぎる
当時私は社長のことをとても我儘な悪者だと思って恨んでいたんですね。
だから捕獲された幽霊のような気分になったのです。
ボスは幽霊さえも捕獲して金を稼ぐという強者でした。
本当にそうしそうだったから、リアルに怖い
キャー怖いの前に、金になるぞ
ですもん。
強い親を持ったんですね、私は・・・
とてもありがたいことだったのに、当時は気が付きませんでした。
今でも時々思い出します。
あの、ボスの笑い声
でも、私はあの時のボスの言っていた通りになりましたよ。
お岩ちゃんを捕獲して働かせています。
ちゃんと足ができたので靴を履いていますよ。
履いたことのない靴を履いて今はよちよち歩きですけど!(^^)!
まさしくハイヒールアセンションですね。
見世物って
講師だから見世物のようなものですかねぇ
ああ、面白い思い出・・・。
あの言葉は未来の私の言葉だったんですね。
恨みを捕まえて働かせる
ちなみにそのご相談物件の登記簿を調べたら・・・
宅地になる前は墓地だったと判明したのです。
昔お墓のだった土地の上の建物だったのです。
ちなみに地主さんはお寺さま・・・。
ヒンヤリ・・・。
交渉の結果、その土地はお寺さんの元に帰りました。
絶対に嫌だというお寺さんが何故コロッとひっくり返ったか？？？
そこはまた絶妙なんですよ!(^^)!
よくまあ、そんなこと思いつくなぁっていうアイデアでね。
それをきっかけにお寺さんの土地管理も任されたんですから、ボスはやっぱり剛腕でした。
今頃わかった親の偉大さ
それを否定した私はやっぱり捕獲されるべきでしたね。
今頃気がついたのか！甲田
あー、あの声が聞こえてきそうだから、捕獲される前に寝ます。
おやすみなさい。
親の愛に目覚めたい方、
集合
お岩ちゃんにハイヒールを履かせよう!(^^)!
甲田真由美
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3月27日（火） 1日目
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ではまた次回
