どーしてこーなるのっっ!!!!

北海道(阿寒)滞留

朝5時目覚ましがなり、それにあわせてパッと飛び起きた。しかし、テントの上から嫌な音がする。「ボツボツボツ・・・・・」雨の音だ。こりゃ、今日は登山中止だな。と思い外を見る。やはり雨であった。雲も低く、キャンプ場も霧に包まれている。ここで目が覚めてしまったので、今日の行動予定はこれで決まり。まずはメールのチェックとHPの更新を朝早くから行った。その内に、降っている雨は本降りになりやがて土砂降りになってきた。テントの周りに池が出来始める。ラジオの音も聞こえないほど激しい雨だ。これでは一昨日の日高の夜の続きではないか!まさか、蝦夷梅雨の時期に入ってしまったんじゃないだろうか?やるべき事が終わったので、再び寝袋にもぐりこみ久しぶりの二度寝を決め込んだ。そして数時間後・・・・・
「暑つっっっっ!!!!!」とその暑さに飛び起きて、外に出ると、なんと外はカンカン照りになっているではないか!しかも蝉まで鳴いている。

体中汗だらけだ。思わず来ていたトレーナーとジャージを脱ぎ捨てる。なんでこんなときに限っていい天気になってしまうんだ?これでは、今朝登山を強行した奴はいい目を見てしまっているではないか!でも、こんな時間から登山を始めるのは危険なので、午後のこの晴天を利用してオンネトーにでも写真を撮りに行く事に急遽決めた。天気がいいということで雨合羽も載せずにキャンプ場を出発。しかし、これが後々大失敗に繋がるのだった。先日来た道を引き返す。確かに阿寒湖周辺はいい天気であった。ところが、分かれ道から足寄国道に入った途端雲が多くなってきたのである。

「大丈夫大丈夫あれだけ晴れてたんだから、そんなに直ぐには雨は降り出さない♪」

とここまではそんな事は全く意にも介さなかった。暫く振りのオンネトー到着。しかし、あれだけカンカン照りだったのに、こちらはどよ~んとした曇り空。折角のオンネトーの神秘的な水の色も曇り空ではよく分かりにくい。しかし、折角来たので色々とアングルを変えたり、撮影場所を変えたりしてなんとかオンネトー独特の色を写真に収めることが出来た。
雨はまだ降っていない。オンネトーキャンプ場の駐車場から走って数分の所にある別の駐車場に移動。今度は、オンネトーのもう一つの目玉、湯の滝を見に行くのだ。駐車場に相方を停めて、林道を歩き出す。

片道1.4キロある、長い・・・・。無料でお風呂に入れる露天風呂がこの先にあるのだが、こんな長い道を歩いてまで入ろうとは思わなかったので、敢えてお風呂セットは持って来なかった。今回は写真を撮るだけだ。

ダラダラと続くながい林道を歩くこと30分、ようやく目的地の湯の滝に到着。しかし、途中から雨がポツポツと降り出してきてしまった。それでも

「まぁ、さっきの天気の事だ。本降りにはならないべ」

とたかを括っていたが、内心はかなり不安だった。

ここから、今すぐ引き返してもまた林道を30分歩かなければならない、そして阿寒湖のキャンプ場まで更に30分ほど走らなければならない。なんだか、やばい雰囲気になってきたなぁとは思ったが、ここまで来てしまったら、見る物は全部見ておこうと、結局立ち入り禁止になっている元々の湯溜まり(元露天風呂)まで登って見に行ってしまった。そして、帰り道。

土砂降り・・・・アホである。

雨合羽さえ持ってきさえすれば、こんなに慌てて走る事も、下ろし立てのGぱんをビチョ濡れにする事も無かったのに。それにしても、やはりここは山の中なのだ。天気の変わり方がこんなにも速かったとは、想像だにしていなかった。水しぶきをあげながら相方と自分は、猛スピードで阿寒湖に戻る。上空では雷鳴が轟き稲妻が走る。この上落雷して転倒大怪我なんて事になったら、えらい事になる。頼むから落雷だけはしないでくれと、必死になって心の中で念じながら走る。もう法定速度云々なんて言っている場合ではない。出せるだけ出してしまえという気持ちでアクセルを開けた、お陰で15分ほどでキャンプ場に到着。でも上から下まで全身濡れ鼠。こんな間抜けな思いをしたのは久しぶりである。
即座に乾いた衣服に着替え、管理棟の中にあるコインランドリーにて他の洗濯物と一緒に洗濯開始。こう言うときに近場にコインランドリーがあって本当に良かった。ついでに今晩の分のキャンプ料金を支払う。洗剤は持っていないので、ここで購入。洗剤もこれからは持参したほうがいいかも・・と思った。
洗濯が完了し、後は冷えた体を温めに温泉へ。温泉街を通り抜け、途中の薬局にてここ最近痒みが酷くてたまらなかったので、痒み止めの薬を買った。(キンカンは持ってきているのだが、ちょっと古いせいか効き目が悪い)

そして、公衆浴場の「マリモの湯」へ。やっとここで生き返った。

1時間ほどここでウダウダし、退却。帰り道の途中でコンビニに寄り、明日明後日の買出しを済ませキャンプ場に到着。時刻は8時を過ぎていた。
夕方になってから、原因不明の背中の痛みに苦しむようになって来た。深呼吸すると、背中の右側の肩甲骨の辺りが相当に痛むのだ。昼間の暑さで飛び起きた時に筋でも違えたのだろうか、息をする度、あくびをする度に「あつつつつ!」となる。まったく、長旅を再開してようやくアルコールが体から抜けたと思ったら、今度は寝違えかい!勘弁してくれよまったく。今日もなんだかんだで遅くなってしまった。明日こそ雄阿寒岳登山。決行なるか。明日朝、最新の天気予報をチェックしよう。

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