またまた支笏湖に
北海道(オンネトー)~(支笏湖)
今日は、明日の夕方「忍」姐さんに苫小牧東港で合流し、「忍」姐さんの直接の友人であり、カワサキMLの北海道メンバーでもある「まーぼ」さんのお家にお泊まりさせて貰う。
という理由から、近くで時間の潰せる観光地、温泉のある所、コインランドリーのある所という条件を加味して、再び支笏湖のキャンプ場に戻ってきたのだ。だが、今回は先日の美笛難民キャンプ場とは違い、さらに混雑する事で有名な「モーラップキャンプ場」にやって来た。しかし、本日は平日である。札幌からほん近い所にあるキャンプ場であるにも拘らず、テントは数張りのみ。当たり前だが、静かである。やはり、平日というのは旅行者に都って非常に価値のある有意義な曜日なのだ。
話は遡って、今日の朝の話から。何故か、辞めた会社でのむかつく夢を見て、怒鳴った所で目が覚めた。時刻は4時半。偉く早く目が覚めたもんだ。でも眠くない。夕べは良く眠ったようだ。テントから顔を出す。オンネトーの空は、相も変わらずどんよりとした曇り空。天気の回復しそうな様子は微塵も無い。気温も低く、肌寒い。オンネトーに来てから結局、1日も太陽を拝む事が出来なかった事になる。今日は4日前に走った、道をそのまま戻る日。距離と時間がそれなりに掛かることは分かっているので、これ幸いにとさっさと朝飯を片付け、テントを撤収しキャンプ場を出発した。それでも、キャンプ場内にバイクを持ち込むことが出来ないので、荷物運びに難儀し出発は7時10分くらい。普段とそれほど変わらないではないか。曇り空ではあるが、雨が降るような気配は感じられなかったので、雨合羽は着ず、オーバーソックスだけを履いた。場所によっては、雨が降った後の道路を走る可能性もあるからだ。しかし、どこの道路も完全ドライ、自分たちが向かっている方向の空もそんなに怪しい雰囲気ではない。だが、問題は日勝峠だ。
予感は的中した。峠に差し掛かる手前にある電光掲示板には「峠の気温16度」と出て居た。捲っていたジャケットの袖を、走りながら元に戻す。そして、標高はグングンと上がり、霧が出てきた。やはりここは天気が悪いことが多い。だが、夕べのラジオの天気予報では「西の方は比較的天気は良い」と報じていたので、それを信じて、ひたすら車の流れに沿って峠を走り抜ける。やがて、最も長いトンネルを抜けるとそこからはやはり、天気が変わっていた。晴れている。
気温も下り坂を走るに付いてドンドン上がってくる。暑い!やはり峠で天気が変わるというのは何度体験しても劇的である、昼頃になり、千歳市の外れの定食屋で昼を取る。気温は30度近くあるだろうか、タダでさえ暑いのに、何故か無性にラーメンが食べたくなったので、味噌バターラーメンを注文した。
そして、支笏湖に到着。午後3時過ぎ。西にかなり移動した事も影響しているのだろうか、7時前になってもまだ明かりなしでPCが叩ける。明日は、本当はチェックアウトギリギリまでまったりしていようかと思ったが、ふとここのキャンプ場に向かう途中で、以前北海道に忘れ物をここに置いてきたことを思い出したのだ。
これまでの、北海道ツーリングレポートをよく読んでいる人意外には分からないと思うがここのキャンプ場からすぐの所にある、「樽前山」という低い活火山があるのだ。そこに昔、登ったのだが、何故かその山の最大の見ものである溶岩ドームの見える山頂の写真が1枚も無いのだ(数年後ネガもポジも無事発見された)
その理由は、いまだ持って思い出せないのだが、おそらくフィルムを切らしてしまったと言う大失態を犯したに違いない。それ以外には考えられない、山に登った時には必ず山頂での証拠写真を撮る事にしているからだ。今までの自分だったら、よほど気に入った山で無い限り、1回登ったら2度と登らないのだが樽前山の場合は、実際にサンダル履きでも登れるお気楽ハイキング登山が可能な山なのだ。ということで、異例中の異例と言う事で、明日はキャンプ場を普段どおりに撤収し数百メートル走ったところにある、登山車道から登山口まで一気に登り、その溶岩ドームを写真に収めてから、千歳市に移動しようと思う。
そして千歳市内で、コインランドリーを探し(モーラップにはコインランドリーが無いのだ!ガイドブックの触れ込みには、設備充実ファミリーに人気とあるのにだ!美笛難民キャンプ場にはコインランドリーがあったぞ!100円入場料が高かったけど)、登山や雨天続きでまたまた溜まった洗濯物を片付け、苫小牧に向かうことにする。これで日中の時間は充分に潰せる筈だ。
そうそう!!今日は1日中退屈な移動日になるかと思いきや、お天道様はちゃんと、出し物を用意してくれたのだ。それは、北海道ならではの光景と言って良い、自衛隊車両の公道走行に遭遇したのだ。一般車両とまじって、まぁ来るわ来るわ戦車や装甲車。沿道を歩いていた小学生がおおはしゃぎしていたのが、なんだが羨ましかった。だってヤツラはこんな風景を見るチャンス、幾らでもあるのだから。勿論、相方を側道に停めてデジカメを取り出し、決定的瞬間をしっかり記録した。