道央から道東へ
北海道(支笏湖)~(オンネトー)
夕べはやはり、満足に眠る事が出来なかったようだ。寝坊こそしなかったが、オンネトーに向かう途中で猛烈な眠気に襲われ、何度か意識が遠のいたのを憶えている。特にきついのは、自分だけで単独で走っている時ではなく、地元の車の後ろについて淡々と走っているときである。きついタイトなヘアピンや、景色の劇的な変化がないので、そう言う状態に陥りやすくなるのは不思議ではなかった。
と言う事で、日勝峠に差し掛かる前の日高町の道の駅で、例によってベンチの上に横になって兎に角眠気が覚めるまで昼寝をした。この先まだまだ目的地までは遠いからだ。1時間くらい眠った後、丁度昼時になったので道の駅の中にある蕎麦屋で昼をとり出発。空荷になっていることをいい事に、飛ばしまくるトラックの後をガンガンアクセルを開けてくっ付いていく。
斜度がきつく、高速コーナーが連続する日勝峠をそのトラックがいいペースで引っ張ってくれたのであっと言う間に通過、道東エリアに突入した訳だ。
そこからはひたすらだだっ広い十勝平野を東へ東へと進む。清水町に入ってからいきなり国道R274を見失うというハプニングがあったが、そこはそれ、碁盤の目のように道路が整備されている十勝平野の事、地図を確認しながら殆どロス無くもとのルートにリカバリーした。そこからは、交通の流れはほぼ100㌔ちかい国道を一気に走りぬける。兎に角、どの道路も広大な牧草地帯を貫く直線に続く直線なので、面白みは無いが、周りの車の動きや飛び出してくる人などに注意をする必要が殆どないのが助かる。ひたすら、アクセルを普段よりも多めに開けて(前回ではない)、効率よく町から町へと走り抜けた。松山千春の地元で知られている足寄の町にて買出しをし、そこから阿寒湖方面に分かれる国道に入った。更に行き交う車の量が減る。コンビニもない。GSも足寄の町に2つ位と、この国道の途中にちいさなGSがポツポツとあっただけ。国道からいきなり分かれる道道から今日の目的地「オンネトー」に午後5時に到着した。
しかし、キャンプ場についてから、色々と困った事があるのに気が付いた。まず、携帯電話の電波が完全に圏外になっていると言う事。あって当たり前の管理棟の公衆電話がここにはなく、キャンプ場から引き返して3キロ程の野中温泉(雌阿寒温泉)の旅館まで行かなければならないということ。とうとう、来てしまったのだ。早くも辺境の地に。
ただ、昨日の気違いじみた難民キャンプ場状態とは、打って変わって今日は数グループがポツポツとテントを張っているだけ、極めて静かこの上ない。これはまぁ予想していた事だったから、全然問題にはしていない。しかし、この山深さは・・・・そう思い出すこと2年前のトムラウシと同じ様な状態に置かれているのだ。だが、一番近くの町までは国道一本で25キロちょっと走ればたどり着けるし、最悪の場合にはお隣の阿寒湖に幕営地を移動させる事も可能ではある。しか~し!
買出しは今日の晩と明日の朝の分しか買っていない。明日は、休息日としているので昼飯は阿寒湖まで出向いて、済ませるつもりではあるが、買出しはどうしようか考えてしまった。とにかく、明日になってから考えよう。いま、ラジオの天気予報を聞いたら、明日は雨らしい。休息日で丁度よかったのかもしれない。