梅雨の空が帰ってきた
青森(深浦)~青森(蟹田)
朝寝坊してしまった。
5時に起きたかったのに、目覚ましが鳴ったのに、起きたのは6時半。
今日は、多少天気が悪くても移動するつもりだったので、少し急いで朝の準備をする。
今朝の朝飯は、カップラーメンとパン1個と握り飯1個。最近は朝飯の食が細くなったので、無理して沢山食べないようにしている。それでも、全部食べ終えるのには苦労した。やはり起きて直ぐの朝飯は胃に応える。明け方は雨がかなり強く降っていたようだが、撤収を始めた頃には止み、邪魔臭い思いをせずに済んだ。だが、毎度の事だが濡れたテントを畳むのは本当に気が滅入る。
9時半にキャンプ場を出発。R101に乗って一路津軽半島に向けて走り出した。関東甲信越地方は昨日、梅雨明けしたらしい。気温も連日30度を超えているという。しかし、こちらは肌寒い。数日前までの異常な暑さが嘘のようだ。
気温は25度を下回っているだろうか、そのかわり湿度が極端に高いようだ。信号待ちで停まるとムッとした風が追いついてくる。五所川原町に入る手前で、竜飛岬に直結する広域農道に入った。ここの道路も昔走った所で、写真にも残っている。たしかあの時はここでタコメーターケーブルが切れているのに気が付いたんだっけ。
信号のない滑走路の様な道を淡々と走る、土砂を満載したダンプと何台もすれ違う。こんなヘンピな所でなんの工事をしているのだろうか。
丁度昼辺りに、竜飛岬に到着した。雨が上がっている、しかし時折思い出したようにポツポツと来る。雨具は仕舞えないのか。岬手前の食堂で「生うに丼」というノボリに引かれて1軒の定食屋に入る。うに丼は2000円、二色丼(ウニとイクラ)は1900円という微妙な金額に悩んだが、二色丼をオーダーした。
昼を済ませ、灯台のある岬に向かう、駐車場には数台の車と1台の大型バス、こんな天気にも係わらず、観光客は結構いるもんだ。
階段を登って、灯台の近くまで歩き、展望台から津軽海峡を眺める・・・・・何も見えない。天気が良ければ海峡は勿論、北海道の渡島半島まで見えるはずなのだが、ガスってて何も見えない。適当にデジカメでパノラマ写真を撮って引き揚げた。灯台の直ぐ下に、バイク乗りならここに必ず寄るであろう日本唯一の階段国道R399を見つけ早速下まで降りてみた。降りる途中で、その余りの長さに引き返そうとも思ったが、時既に遅し、半分を過ぎていた、そうなったら最後まで下りるしかない。国道の後半は階段ではなく、狭い路地になっていた。額と額を突き合せそうなほどの狭い路地である。これでも国道だ。四国や紀伊半島のどんな狭い国道もこれには及ぶまい。ここを車両で通過するとしたら、トライアルバイクかMTBで無ければ無理だろう。下まで降り切って、今度は登りだ。キツイ。雨合羽を着ているし、その下には夏用のジャケットを着ている。それでも、気温はそんなに高くないはずだ、この汗の原因は以上な蒸し暑さだ。相方に戻り、取り敢えず一服。額から滝の様に汗が流れる、まるで登山でもしてきたかのようだ。ちょっと気になるが、最近汗っかきぽくなったような気がする。年のせいか。
走ってすぐの所にある、「ホテル竜飛」にて風呂に入る。汗は流れたかもしれないが、上がった途端にまた汗が流れる、しかも下着の着替えを持ってきていないのでビチョビチョのTシャツとパンツを履かなければならない、気分はかなり悪い。まさか、こんな所で大汗かくとは思っても見なかったからなぁ・・・・。
気を取り直して、本日の幕営場所「蟹田」に向けて出発。
雨が上がり、何となく空が明るくなってきたように見えてきたので、雨合羽をロープに仕舞い、直ぐ出せるようにはしたが、フル雨装備は解除した、とてもじゃないがカッパを着た状態ではジャケットもTシャツも乾く事は無いだろうと思ったからだ。R101からR280になり、今別町から県道14号線にて海岸線から離れる。こっちの方が、R280経由で蟹田に向かうより近いからだ。今日は早く、キャンプインしたかったし、フェリーの情報も仕入れたかったから。
午後4時に蟹田に到着。昔東北大縦断ツーリングをした時はここから下北半島の脇野沢に向けてフェリーに乗った事のある町である。今回はここで幕営して、明日青森発のフェリーにて蝦夷入りするかどうか決める。キャンプ場は、まだ営業はしていなかったが、炊事場の電気は点くし、水道は出る。しかも大きな東屋があるお陰で、テントと相方を一緒に屋根の下に止めることが出来た。ここは以外といい場所なのかもしれない、ピークシーズンを除けば。早速、荷物を下ろしテントを立て、フェリー会社に電話をする。応対に出たオネイチャンに、明日ないしは明後日のフェリーの予約状況を聞いてみたのだが、応えはOK。
つまり無理して予約しなくても乗船は可能なほど空いているとの事、してやったりである。先日、酒田のりんご氏から「青森~函館の船は夏の間はずっと一杯で予約しないと乗れない」との脅かしを聞いていたが、どうやらそれはガセということになった。
明日は寝坊せず、さっさと起きて撤収して青森に向かい、どのフェリーに乗れるかどうか掛け合い、日中に蝦夷入りできるのなら、乗船してしまうつもりだ。
蝦夷に到着したら、その日は洗濯物を片付けたいのでYHに泊まることになるかもしれない。