OIG/ON Pt2

 

 北海道ツーリングの前哨戦としての一泊ツーリングを何回か実行した

 帰りの高速道路で相方の前スプロケロックナット脱落という一発大事故のトラブル発生

 奇跡とも言えるのは、それを発見したのはSAにて休憩後、出発しようとした時だ

 それまで自分は絶好調の相方と共に、時速140をキープして走っていたのだ!

 その間に何かの拍子にナットが説落したものの、アクセル全開でトルクが掛かり

 スプロケはシャフトに噛みついたままになっていたのだ!!

 もし、あの速度で後輪がロックしていたら・・・・今でも背筋に冷たいものが走る

 偶然と奇跡はそれだけではなかった

 電話帳で調べたバイク屋に引き取ってもらったのだが、其処は外車がメインだという。

 相方を軽トラに乗せ、運転するメカニックの人からこれまた驚くべき事実を聞かされた

 なんと、自分が購入したBMWの店の社長と、商談に応じた人をよく知っているとの事

 そして、いま新車のHOGを松戸の支店まで取りに行っているのだそうだ。現在地黒磯

 この時点では相方を店に置いて、後日電車で引き取りに行くしかないと考えていた

 ところが、またまた奇跡はそれだけではなかった

 駆け込んだバイク厘にて偶然にも同型のZIが預けられていたのだ!!!!

 しかもそのオーナーは年に1・2回しか乗らないという長期預かり車だったのだ

 有無を介さず部品を取り外し、相方にナットとロックワッシャーを取り付け修理完了

 何事も無かったかのように帰宅

 そして、現在に至る・・・・・・・・・・

 此処までの出来事が余りにも自分の思惑どおりに進んでいて、むしろ気味が悪い

 順風満帆とは正にこの状況を指し示して間違いはない

 幾つもの偶然と奇跡が絡み合い、慌ただしい初夏は始まった

 そして、いま自分と相方は空冷ツインカムが奏でる冷却フィンの共鳴音と

 ミクニフラットバルブキャブが発する吸気音と
 カーカーメガホンから吐き出される高らかなエギゾーストノートと共に

 漆黒の闇に包まれた関越自動車道路を新潟へと爆走している所である

 話は、フェリーターミナルに到着してから始まる