○八月十二日

大雪山最高峰、旭岳登山


午前七時 薄曇り

 道内最高峰の「旭岳」の登山口に到着したのは、走り出して三〇~四〇分であった。小雨がぱらつく怪しい天気ではあったが、雨の装備は万全だし、ここから「姿見の池』まではロープウェイで楽にアプローチ出来るので、とっとと登ってしまう事にした。
 駐車場で声を掛けてきた(南こうせつ似)JADE氏と共にロープウェイに乗り込み、登山(?)開始。終点の駅からいよいよ本格的に歩き出したが、昨日よりも天気が憩いのか途中での展望は余り良くなく、時折雲の下からトムラウシの山々がチラッと見える程度であった。
  「もう?」といった感じで頂上に到着。たしかに最高峰ではあるが、あまりにも有名な山だけに、人の往来が激しく登頂するまでの独特の雰囲気もなく、その点に開しては昨日の『十勝岳」の方が洛かに上である。『羊蹄山』はただ単にしんどいだけだったが・・・。
 頂上は平坦な広い台地で、百人位は同時にそこに立つ事ができる程だ。だが、今日は完全にガスの中で昨日以上に何も見えない。一瞬晴れる事もあるが、常にシャッターボタンに指を書けてねかないと、すぐに見えなくなってしまう。 簡単な証拠写真を撮り、JADE氏には頂上だというのにお湯を沸かしてインスタントラーメンを奢って頂き、腹一杯になったところで下山する事にした。「なんだか、体が冷えてしまったので、取り合えず旭岳温泉か天人峡温泉で温まりましょう」と意見が一致したからだ。


 旭岳温泉は下山してきた人達が(バイク、車ひっくるめて)皆、立ち寄って行きそうな所だったのでパス。ここは機動力を活かして天人峡まで一気に走ることに急遭変更。途中から雨に降られたが、十五%ほど走って到着した「天人峡』はガラガラであった。割高感のある入浴料(千円也)を払って浴室を覗くと、客は自分とJADE氏だけ。まぁ泳ぐ泳ぐ。湯に浸かりながら今後の予定を開くと、今夜は忠別川の河原で適当にキャンプをして、明日はレンタサイクルに乗って美英丘陵を走り回るんだ、と言う。今朝走ってきた自分はまぁ結構楽しめたよ・・・とだけ言っておいた。
 静かなキャンプ場は本当にいい。今年はG/W・今回。と煩い馬鹿どもに安眠を妨げられる事無くじっくり眠ることが出来、とても体調が良い。
今夜もシュラフに入った後の事をあまり良く覚えていない。時刻は午後九時頃だっただろうか・・・なんて健康的なんでしょうか。

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