平和な一日 5.4
暑い。
テントから燻り出されるようにして飛び出したのは午前9時だった。静かな朝である。勿論天気もよい。屋久島に来てから雨に祟られたのは上陸した最初の日だけである、今の所は。遅い朝飯を片付けた。疲労も抜け調子もよい。筋肉痛も昨日の温泉が効いているのか、それほど痛くは無い。今日は、昨日山登りのような事をしたので洗濯物が溜まった。絶好の洗濯日和である。乾燥機に掛ける必要も無い。直ぐ近くのコインランドリーで洗濯をしながら、昨日サボってしまった日記や海波さんHP掲示板へのカキコ、自宅への定時連絡などを済ませた。その間に洗濯は完了。
幕営地に戻って洗いたての衣類をずらっとロープに掛ける、多分この陽気なら数時間で乾ききってしまうだろう。そして、予定通り島内1周の観光ツーリングに出発。途中フィルムが無くなり時間を喰ったりしたものの、天気の良さもあって爽快な周遊が出来た。しかし、こんなに大きくて意外に文明が発展している屋久島も、屋久島灯台を中間点とする区間は1~1.5車線の狭路となっていて、かなり表側の屋久島と趣が違う。賑やかな宮之浦~尾之間とは対照的に少し寂しい感じがする。まぁ、これがチョット前までの屋久島の姿だったんだろうけど・・・。

明日も天候は悪く無さそうなので、尾之間町のシンボルともなっている「モッチョム岳」に登る。片道2時間半という、1000㍍にも満たない低い山だが麓から見るその山容は見るものに畏敬の念を抱かせるに相応しい山だ。途中には巨大な1枚岩の花崗岩から注ぐ「千尋の滝(せんぴろのたき)」もあり、楽ながらも収穫のありそうな1日になりそうだ。実質的な屋久島滞在は明日で最終日となる、明後日の昼には隣の島、鉄砲伝来、宇宙開発事業団の総本山「種子島」に移動する。

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