本日も申し分ないドピーカンの一日だった。
朝7時過ぎに出発し、昨日火山ガス規制で断念した阿蘇山火口見物にもう一度いってみることにした。ところが、到着したのが早すぎて40分ほど待たされる羽目に。しかし、山頂の観測所からもどってきたおっチャンを捕まえて「今日は大丈夫?」と聞いたら登れるとの事。昨日まではまたいつかの楽しみにしておこうと考えていたのだがふとした思い付きで来てみてラッキーであった。
ゲートが開き、通行料100円を払って山頂へ数分の道のり。相方を駐車場に停め覗き込んだ火口は言葉を失い程のド迫力。余にもその規模が大きすぎるので、みている自分は距離感が掴めなくなってしまった程。その後、歩いて火口の裏側にある「砂千里浜」を散策。ここもまた、茫漠たる火山灰の広野が広がる地球離れした光景に絶句。
ここは、言ってみる価値大有りです。とくに「砂千里浜」はサンドタイヤを履かせたオフロードバイクで走り回ったらさぞかし楽しい事だろう、勿論そんなことしたらぶっ飛ばされるだろうけどね。

そして昨日も公言したように、本日の移動ルートは超タイトなR265を南下すると言う事だった。実行しました。物凄い道でした。
本番に入る前に熊本県高森町にてガスを満タンにし、いざスタート。いきなりR265が終わる町、「宮崎県 小林市まで115キロ」の標識。思わず気合が入る。宮崎県椎葉村まではほぼ2車線の拍子抜けするほどの快適2車線だったが、椎葉村から南が本物だったのだ。まさに1~1.5車線の国道がず~~~~っと山の中を走っている感じ。時々、山奥のダムに差し掛かると急に道が広くなってペースが上がるのだが、直ぐにもとの狭い道に早代わり。
ツーリングマップル60ページの真ん中にあるようなコメント通り、一箇所時間制限の工事通行止めの箇所にぶち当たった。トラックや乗用車が20台ほど列をなしていて、みんな車から降りて立ち話をする者、タバコを吸っている者、道路脇の木陰で惰眠をむさぼっている者様々。この様子からしてかなり長いこと待たされているのが分かった。
ところが!
自分が車の列の横を擦り抜けて先頭に出たところ(こんな沢山の車の後にくっ付いていては、今日中にえびのまでどう考えてもたどり着けそうになかったから)、ヘルメット姿のおっちゃんがトコトコ歩いてきて、「お~千葉からきよったんがかね~、どこまで行くんかい?」と聞いてきた。てっきり割り込みをとがめられるかと思ったらそうではなかった。
「えびのまで・・・・まだ相当待ちます?」
聞いたら「あと5分くらいじゃ」ときた。
なんとまぁラッキーな事。今回は色々とついてる事が本当に多い。まもなく、ヘルメットオヤジがシーバーでなにやらやり取りしたかと思ったら、「はい~ど~ぞ~!!」開通である。
一番最後に到着したのに、1番のりでスタートした。その後は、ひたすら後続車を引き離す事に専念。本当のところは一服したかったのだが、それが出来なかったのでここで一気に引き離して途中で一服しようと作戦を考えたからだ。次から次へと小刻みなヘアピンコーナーが連続する。カーブミラーが無い所が殆どである。一個一個のコーナリングに細心の注意を払う。
30分ほど走った後、ほんの少しだけ広くなっている場所を見つけ(多分待避所だと思う)一服。また、走り出す。
相方が直立している事が殆ど無い。いつもどちらかに傾いている。いつも右手と右足がスタンバッっている。やがて、椎葉村から西米良村~須木村と続く区間は、これまでの中では最も最悪な区間でした。

ず~っと1車線、ず~っと道の真ん中に細かな砂利か苔がびっしり生えている、ず~っとカーブミラーが無い。正に悪名高い3桁国道の一番分かりやすいカラーが体感できる所だ。確かにきつい、その割りには全然前に進んでいない気がする。しかし、天気がいいのと対向車がこれまでに1台きり(しかも一服している時)という幸運に助けられ、心臓が口から飛び出すような目には一度も合わなかった。数え切れない程のコーナーとの格闘も小林市に入ったとたんに、それは終了。
街中の喫茶店で遅い昼飯にようやくありつけたときには、相当に疲労困憊していた。近くのスーパーで買出しをし、今度はえびの高原に繋がる「えびのスカイライン」を登る。今日の走り納めというか、お口直しにはあまりにも御あつらえ向きな快走ワインディング。ここで残りのエネルギーを全て使い果たした。キャンプ場には4時過ぎに到着。標高も高いとあってもうかなり涼しくなっている。快適だ。かなり体力と気力を消耗したので、テント設営にはかなりの時間が掛かったが、連休直前の日とあって、キャンプ場はガラガラ。でも、恐らく明日からは嫌でもファミリーキャンパーと居合わせる事になるだろう。
で、ここのキャンプ場。なんと場内に温泉が湧いているのである。時間制限と男女別ではありますが、キャンプ利用料金に入浴料が含まれているので、何回でも入ることが出来ます。ここはけっこうお勧めです。

長くなりましたが、最後に明日は溜まった洗濯物を片付ける為にこのキャンプ場に連泊することにする。えびの高原内にはコインランドリーが無いとの事なので、霧島町まで洗濯物を抱えて、出かける予定だ。
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