「戦争によってロシアから北方領土を取り返すしか方法はない」という日本維新の会/丸山穂高議員の主張に、私は全く同意しません。

 

ただ、

「戦争によって領土を奪還する」という発想は、大多数の日本国民の思いに鑑みて「けしからん」ことだから、国会議員を辞めさせるべきだ…という理由で、丸山議員に対して「辞職勧告決議」をすることについては、違和感を覚えます。

 

「戦争で領土を奪還する」という発想は、非現実的で、一般的にはあり得ないものだとしても、現にそれを信じる人が、選挙で選ばれて国会議員になっているのは事実であり、たとえ唯一人であっても、国会の中の少数意見の一つです。

 

大多数の人たちと考え方を異にするから排除するということは、少数意見を数の力で黙らせるという暴力の危険性を孕んでいるように感じます。

 

丸山議員の立場や状況を弁えない暴挙については、与党の提出する「譴責決議」により本人に反省を促す方が妥当であると思います。

 

丸山氏を国会議員に選んだのは、野党議員ではなく、地元の有権者です。地元有権者から「こんな人だと知らずに投票し、騙された」という声が上がって辞任するならまだしも、野党議員が丸山議員に辞任を迫るのは筋が違うと思います。少なくとも、次の選挙で有権者が判断することになります。

 

むしろ、丸山議員との議論を通して「戦争による解決」が如何に無益であり、非現実的で、国益を損ねることなのかを明らかにしてゆくことが、国会としてのあるべき姿だと思います。