ある書籍紹介番組で、
「この作品がすごくおもしろい」
「こう見えて実は、上質なミステリ」
と言われていたので気になっていたので、
いよいよ先日手に取って読んでみました。
本屋さんで平置きされてる注目作品です
「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」
タイトルに含まれる
「赤ずきん」と「死体」と言う
ギャップのあるワードが魅力的

ポップな表紙の通り優しい読み心地

結末が気になっちゃってスムーズに完読

正直、
最初、
悩みました





どんな心構えで読んだらいいのか

これはミステリー強め大人小説なのか

モチーフにされた童話について、
本来のストーリーの本筋を
どこまで残してるのか

結論を言うと、、、
「童話基礎知識なくても読める」本です

きちんと省略せず物語が書かれているから。
「ミステリーが苦手でも読める」本です

ほどよい伏線と回収の流れでストレス無し。
逆に言ったら、、、
「童話に対する夢見る心」は不要かな

なぜなら童話の主人公が悪人にもなるから。
「ミステリーの謎解き意欲」も不要かな

なぜならテンポ良く答え合わせに進むから。
結果、
「ミステリーだ」と肩肘張らず、
「物語」として流れに任せて読む。
と言うのが、私がおすすめする心構え

もっと言っちゃうと魔法とか出てくるし、
動物が言葉をしゃべったりするし、
そんな不特定要素が強すぎて、
自力で100点の推理は難しい。
生真面目に構えると空回りしちゃう。
もちろんナイスなトリックも多々あって、
そんなの無理があるだろー!てことは無い。
ファンタジーを巧妙に利用した犯行。
キャラクターの会話文も多く進むし、
主人公(赤ずきん)が名探偵さながら
答えに導かれるのを楽しむ気楽さが良い。
少しだけ、ネタバレ

①「シンデレラ」
②「ヘンゼルとグレーテル」
③「眠れる森の美女」
を題材にした3編それぞれ、
一問一答のミステリーとなっていて、
その①②③からそれぞれ1キャラが、
④「マッチ売りの少女」
に再登場することで、
クライマックス感があった
アニメ化したら面白そうだなーと思った