復職して早くも1年10ヶ月が経ちました。

この1年間でうつ状態という状態からはすっかり抜け出したと感じることができるようになりました。

 

うつ状態の時と今で大きく違うところは、「①自分を好きになれたこと」と、「②周りを必要以上に気にしなくなった」ことです。

 

現在うつで苦しまれている方のお力になりたいと思っています、

うつ状態から抜け出すために、この2つは肝心なことであると思いますので自分の考えを書いていこうと思います。

 

①自分を好きになれたこと

うつ状態の時は、仕事、家庭、どちらも自分の行動や考えを否定される事が多く、不満や悲しみを抱える状態が続いていました。

そして、自分の中では否定される程のことをしていないという感覚であり、なぜそんなに否定されなければいけないのかという気持ちが、自分を苦しめていました。

この状態が長く続き、自分の行動、言動、全てに自信がなくなり、自分のことが嫌いになっていきました。

否定されることをしていないのに、という気持ちがあると、自分の感覚と周囲の反応の違いから何をしてもダメだという気持ちが強くなり、自分はダメな人間だ、と洗脳に近い形で意識に刷り込まれていき、気づけばうつ状態になっていくという感じです。

もし、自分は否定されることをしている、つまり自分に落ち度があるという認識があれば、それは自分の行動で解決できるところもあるかと思います。

否定される行動に対しての自分の中での感覚と、周囲の感覚のズレ、これがキーかと思います。

 

映画化もされ、うつ病の関連で有名な本田中圭一さんの著書「うつヌケ」という本の冒頭で、「うつになった原因が分かった、結論から言うとそれは自分を嫌いになったからなんだ」というような文言があります。

この本を、うつ状態になって間もない頃読みましたが、正直この言葉を理解することはできませんでした。

この後は登場人物が各々うつ状態から回復していく様子が描かれているのですが、当時は「こんなもの、それぞれの事例であって、人の数だけ回復していく過程があるから、結局答えはないではないか」と、否定的だったのですが、今になってみると、自分を嫌いになるという点は登場人物に共通していて、あながち悪い本ではないなと思いました。

 

しかし、これも現在の自分を好きになれる環境と、1年間という時間があってこそ気づくことができたことです。

 

まずは、自分を好きになることが肝心要です。

1年間で気づいた一つ目の「自分を好きになれたこと」。

ではなにが必要か、それは「肯定」です。

 

肯定される、してくれる、そういう環境に身を置く。

そしてそれは、次の「周りを必要以上に気にしなくなった」にも関連していきます。