10月26日、27日の両日、北京で開催された第9回「東京北京フォーラム」 に参加しました。
特に今年は主権・領土の相互尊重などを確認した日中平和友好条約の発効から35周年の節目の年です。日中の政財界・メディア関係者など約100名が集まり、両国の課題について意見をぶつけ合いました。
私は、「アジアの経済発展と日中の協力」をテーマとした「経済対話」で基調講演を行いました。
今後、アジア全体が中長期的に成長し、量だけでなく、質の向上を実現し続けるためのポイントは、経済統合の深化、格差の是正、持続可能性の向上です。2008年、日中両国政府は「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明を発表しました。アジアの経済成長にとって、日中両国が現下の困難を克服するにとどまらず、戦略的互恵関係の創造的な発展のために協力を強めていくことが大事です。そして、日中両国の政策や制度の透明性の確保ならびに予測可能性の向上も求められています。
日中平和友好条約の締結・発効の原点に立ち返り、大局的な見地から両国が責務を果たしていくことが、アジア全体の経済発展につながると考えています。