amazonプライムの会員なのでかの有名な「マトリックス」という映画を先日初めてみてみました。
「マトリックス」は基本的には3部作だと思いますが、非常に奥が深い映画だなと思いました。
ここで、「マトリックス」とは「電池」として「機械」に繋がれている人間に仮想の世界を見せるシステムです。
なぜなら映画では、人間が生み出したはずの「機械」と「人間」の戦争で「機械が勝利」し、「人間」は機械の「電池」として生かされているという設定だからです。
機械は人類の不思議な性質を理解するために人間の生体研究を開始し、生態研究の過程で人間に夢を見させると効率よく電力を得られることからマトリックスを創出した、とされます。
そして人間は厳しい現実を知ることなくマトリックスの世界、すなわち、楽園で生きているという錯覚の中で一生を過ごすのです。
所詮人間は機械のための「電池」でしかないという、現実を知らぬまま。。。
。。。。。
ところで、現実の世界でも「マトリックス」とは少し違いますが、近いことは起きているなと思います。
現実の世界は、人が人を支配している世界であるため設定が異なります。
しかし、実際には見方によっては、大多数の「労働者」は「資本家」の生産性を確保するために囚われた「道具(電池)」でしかないかもしれません。
そうであれば、映画マトリックスの真実の世界と同様現実の世界は、大変厳しいものとなります。
そして、資本家側から見ると、労働者に真実を知られては困ります。
この生産性を上げるための世界、すなわち、暴動が起きないための仕掛け「マトリックス(平行世界)」が必要です。
現実の我々の世界でのその仕掛けの一つが、私は「酒」だと思います。
飲むことによって感覚がマヒし、どんなに現実が厳しくても楽園に行くことができる。
ドラッグでやられて気分が良くなっているので世界は楽園ですが、さらに進むと、記憶が飛んでしまい、嫌なことも忘れられる。
飲めば手軽に気分が良くなるため、現実の世界がつまらなければつまらないほど、厳しければ厳しいほど、アルコールに頼ってしまうことになります。
しかしアルコールは基本的には「毒」ですから、体に悪影響を及ぼしますし、その効果が切れてしまえば、再び厳しい現実が待っています。
なのに、依存して抜けられない。
繰り返すマトリックスと現実の行き来。
それは、誰が得をしているのでしょう?
結局のところ、酒(マトリックス)はビジネスであり、資本家の金儲けのために、依存させて自動的に搾取するための仕組みや、暴動を抑制してコントロールするための仕組みでしかないのでしょう。
厳しいですが、現実の世界で真の幸福を掴むには資本家になるしかないかもしれません。
酒を飲んで気分が良くなっても、根本的には何も変わらないです。
むしろ、あちらの世界の居心地が良いせいで、現実の世界に戻ってくるのがより厳しく感じてしまうかもしれません。
私は妄想の世界でただ死をまつより、もしつらく厳しくても現実の世界を直視して生きていきたいDeth。
少なくても、五体満足で日本で生まれた人間がマトリックスのせいで破滅しそうになっているのであれば、それを肯定するのではなく、止めるのが「愛」だと信じてやみませんDeth。
続く