よねごんです。
いよいよカムバが近づいてきてましたね...!
チラッとだけ聞いた曲も、どれも感情に訴えかけるような印象で、幅広いジャンルでの良質な音作りが今回も感じ取れて、今からとても楽しみ!!
ユニット曲もあるみたいですね。ワクワクするー。
そんな中。
このことは書こうかどうか迷ったんですが、でも、やっぱりKPOPの未来について、大切なアーティストを守るために考えていかなければいけないことなので、正直な気持ちを記しておこうと思いました。
先日、3/26に韓国音楽コンテンツ協会(KMCA)から声明文がリリースされて、その内容が話題になっていたのをご存じでしょうか。
「韓国音楽コンテンツ協会は無分別に開催されるK-POP授賞式に反対します。」
ここにある本文と、掲載しているニュースサイトや解説している動画など確認すると、要は
・お金儲け目的の授賞式が乱立している
・長い目で見たらこれはKPOPのためにならない
・健康的で継続できるKPOPになるために、今こそ授賞式の在り方を見直すべき
(まずはCIRCLE CHART AWARD の無期限延期を実施)
ということのようです。
正直、よかった、と思う気持ちがあります。
よくぞ表明してくれたなと。
KPOPってこのままじゃまずいんじゃないかな、って以前から私も感じていました。
◆
KPOP初心者で、こないだまで日本の音楽産業しか知らなかった私は、KPOPの授賞式というのがこんなに数があるってことに、まずビックリしていました。
日本だと、レコード大賞や日本ゴールドディスク大賞、とかくらいしか思いつかないのに。
まぁ、一種のお祭りみたいなもんだよね?
だったら、数が多くても楽しめばいいのかな。
とあまり深く考えていなかったのですが、最近は普通に開催が国外で行われるようになってきて、そのチケット代も笑えないくらい高い。
例えばこないだのジャカルタのGDA。
お金持ち向け贅沢パッケージの価格は6万円近く。平均的な大卒初任給の1か月分くらいがそれくらい(6~7万)なので、日本の相場で言ったら現地での感覚、22~25万円くらいですかね。
こんなの、貴族の遊びみたいな感じになっちゃって、メインゾーンの若い子がファンをやってられない。
日本で開催のMAMAの2.2万円、ASEA4.2万(VIPグレードアップ)はまだ少し良心的なのかも、って思うくらい。
それでもチケットは高倍率でなかなか手に入らないほどの人気。
授賞式自体が、一種の外貨獲得のショービジネスになっているのは疑いようがありません。
でも「授賞式」って名前がついてしまっている以上、参加しないと、賞をとれないの?人気がないの?って思われるのも悔しい。
授賞式って名前のショービジネスのほうが、合同コンサートよりも闇の部分を感じます。
◆
私はいろいろと妄想で海外公演の調査とかもしていますが、最近のチケット代の高騰っぷりには毎回驚きます。
今度のMusic Bankアントワープ公演でもVIPで約7.3万円。ロラパルーザなんてプラチナだと30万だったし。
東京でも、こないだのテイラースイフトのVIPパッケージは12.3万円でした。
これらは授賞式ではありませんが、やっぱり、世界的に見てもどんどんKPOP公演やショービジネスのチケット価格が上がっていると感じます。
貧富の格差を、あまりにもくっきりと浮かび上がらせる仕組み。
そんなの本当のエンターテイメントなんだろうか。
◆
そして、投票系。
KPOPの賞レースの投票がお金で買えてしまうというところに、最初は戸惑いを感じざるを得ませんでした。
それって、ファンの「好き」っていう気持ちに付け込んでるんじゃないの?
このシステムだったら、主催者が儲けるばっかりで、彼らに直接還元されないんじゃない?
しかも、ぎりぎりで他グループと人気を競り合ったりしたら、余計ヒートアップして、さらに主催者の思うつぼなのでは?
こういうモヤモヤに最初に触れた時は、やっぱり正直、反感みたいなものを覚えました。
でも、しばらく観察していて、私がひとりボイコットしたところでこの流れは止められないし、こういうシステムの中でKPOPは動いているんだ、って感じたので、今はそういうものなんだ。と割り切って考えることにしました。
CM動画見てポイントを貯めたって結局、そのお金の出どころは広告料なんだから、課金して時間を買い取れるかと思ったら、まだマシかもしれないなと。
でも、これが行き過ぎると、絶対にいつか破綻する。
そしてその世界に住んでいる人たちが疲弊して、KPOPのシステム自体に深く傷ついてしまう。
そう感じていたので、今は仕方なくても、多少なりとも歪んだ世界であることを認識しておくべきだ、とは思っていました。
ということで、私は応援ガイドを作りながらも、「マイペースで」「できる範囲で」ってしつこく書いています。
そして何より、その間に挟まれているアーティストが心配。
年末の授賞式を何個もやりくりする忙しさ。
国をまたいだ移動も大変。怪我や病気、移動時のリスク。
少しでも時間を節約しようとして、プライベートジェット飛ばしたら環境の負荷になる。
しかも、移動するのはアーティストだけじゃなくて、その周りにその何倍もスタッフの人たちがいる。
その人たちにも生活があって、家族があって。
そのギリギリの中で、少しでも品質のいいものを作ろうと、アーティストは限界まで努力する。
それって、今は良くても、この先もずっと継続可能?
そんな推しの辛い姿は見たくないよ。
応援することが、本当に彼らのためになってるのかな。
正直、そんな迷いが頭をよぎることもありました。
◆
そんな中、年末の授賞式シーズンにおける、ヨンジュンくんのビハインドドキュメンタリーがありました。
正直、少しショッキングなシーンも。
華やかなステージのように見えて、その裏ではステージ4日前に点滴を打つほどギリギリだったりしたなんて。
きっとたいへんなんだろうな、ってぼんやり思っていたけど、ここまでとは思ってなかった。
ドキュメンタリー仕立てにすることで、彼の努力を見世物にし、感動を煽っているのでは、という意見もあったようですが、私は、今まで想像でしかなかったことの現実をはっきり教えてもらった気がして、ここまでビハインドを見せてもらえたことに感謝しました。
そんな中で何よりも感じたことは。
彼は、本当に表現者なんだな。
やっぱりすごく大変そう。
並大抵の人にできることではない。
だけど誰よりも楽しそう。
アーティストに生まれた人ってきっとそうなんだ。
私たちがいくら休んで、って言っても、彼の魂はそうはさせない。
少しでも自分が納得のいかないステージは自分が許せない。
努力することをやめることはできない。
...わかりました。
彼が輝けるステージの場は、やっぱり必要。
そっちがそうなら。
応援します!!
だけどお願いだから長く応援させてほしい。
どうか無理しないで健康第一で。
◆
ということで、とりあえずKPOP界の課題はいろいろあるとは思いますが。
今回のKMCAの声明文のように、少しずつ自浄作用も働いてきているみたいだし、長い目でKPOPを応援するという視野の広さを持ちながら、今度のカムバックを「できる限り」「自分の範囲で」一生懸命応援させてもらおうと思います。
何でも受け入れるわけではなく、おかしいな、と思うことは自分なりにきちんと冷静に分析し。
目の前のことに一喜一憂しすぎず、「これは彼らのためになっているか?自分のためになっているか?」の自分軸をしっかり持って。
何よりも楽しく、この界隈を楽しめたらいいですね!
ではでは。Let’s Enjoy COMEBACK!!