前回の記事に続き、『脱力』について具体的な事をお話します。
1,撥弦した後、即座に脱力する?
スポーツをする時、何らかの『構え』をしますよね?
例えば、サーブやレシーブの『構え』。
剣道の場合は、上段、中段、下段の構えという風に名前まで付いてますよね。
こう言う『構え』(姿勢)をとってる時って、決して脱力してませんよね。
(リラックスはしてる。)
受身の場合は、如何なる攻撃にも瞬時に対応できるように、
攻撃の場合は瞬時に最大限の力を発揮できるように、
体を動かしたり、筋肉を収縮させたりしている。
ギターも同様で、『構え』てる時に既に一定の力は入っています。
要は必要なところに必要なだけ力は入っているが、
それ以外の部分は力が入っていない(脱力)ということですよね。
で、撥弦後、瞬時に元に戻るためには、不必要なところに力が入っていない事が重要。
そのためには脱力のノウハウではなく、瞬時に弦を余裕をもって弾くという
撥弦ノウハウの向上が必要です。
要は脱力のノウハウを向上させて自然体の『構え』に戻るのではなく、
正しく撥弦をすれば(不自然な状態から瞬時に開放され)自然体に戻るので、
撥弦ノウハウを高めることが重要だと言う事です。
(『構え』は自然体に近く、撥弦は不自然な状態。)
脱力は撥弦ノウハウ向上による『結果』。
脱力より撥弦の方が遙かに難しいのに、
その不自然な動きを、単に弦を引っ搔けば音が出るからと安易に考え、
脱力が難しいと考えるから、出口のない迷路に入っていくのだと思います。
で、結論は、
撥弦ノウハウが低いから瞬時に自然体に戻れない。
その最大の原因は筋力不足だと思うんですよね。
2,左手の脱力について
私のこの演奏動画、左手がキツそうですよね?
いや~、本当にキツかった。
モミジのような可愛い手なんて言う表現が有るけど、
人間の手は、普段くっ付いてるでしょ?
だから、指を開くには筋力が必要。
で、私のように指の短い人はさらに無理して開くし、
手や指の大きい人に比べて、弦を垂直に押さえることが出来ず、
更に、強靭な筋力を要求されます。
で、この演奏動画を見て、もし脱力神話に洗脳された人が、
『手に力が入り過ぎている。脱力が出来ていない。』等とコメントを入れたら、
私は絶対、こう反論すると思うんですよね。
目つぶって聴け~~
俺と同じ指の長さで、
脱力して弾けるなら、
弾いてみろ~~。
筋力が50要求される左手に50の力で演奏するのは理想的だけど、
それが出来なくても、弊害はほとんど無い。
もちろんプロの演奏家として人前で2時間ぐらい演奏するなら絶対に必要だけどね。
それより、先ず過剰に力が入っていても1曲を音楽的に演奏することが重要だと思う。
(音楽的な演奏が出来ないという問題は、脱力神話では解決しない。)
矛盾するようですが、
次回は、私が思う正しい『脱力』について、お話します。
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今、日本に帰国しています。
毎年5月か10月に帰国していたのに、
何故、この時期に帰国したのか?
実は私は桜大好き人間なんです。
ハンドルネームも本当は桜関係にしたかったんですけど、
既に使われてたんで芝桜にしたんですよね。
3月は未だ寒いし、航空運賃も高いので、
どうするか考えたんだけど、
パタヤにロングステイして約8年、
もう辛抱たまら~ん
と言うことで8年分桜を堪能しました。
ハハハハ ・・・・
(兵庫県たつの市、龍野城址の近く)
(兵庫県たつの市役所横の公園)
いいね~、
(本日もご訪問ありがとうございました。)