楽譜を見ずに演奏すると『暗譜して演奏してる。』と言われるよね。
私自身、過去の演奏動画は全て楽譜を見ずに演奏しています。
しかし、よ~く考えてみると、私は暗譜して無いんですよ。
厳密に言うとですよ、暗譜してたら楽譜を書けますよね?
私の場合、ある程度書くことは出来ると思うけど、
元の楽譜とは相当違ってくると思う。
例えば、8分の6拍子が4分の3拍子になってたりね ・・・・
はははは 。
一つの曲を練習する場合、
①全体を通して2,3回弾いてみる。
②部分練習をする。(主要技術の克服)
③他の演奏者の演奏を分析する。
④楽譜だけ見て(或いは楽譜も見ず)頭の中で音楽を創造する。
⑤全体を通して弾いてみる。問題点が有れば②③④に戻る。
以上の5点の内、
②③④を同時進行的に繰り返してやってるんですよね。
そうすると、
どのように演奏したいか(=自分の音楽)
が明確になってくるんです。
そして、この『自分の音楽』を出来るだけ磨き上げることで、
練習のハードル(目標)を上げてるんです。
従って楽譜に書かれた音を出すなどと言うことは、
最初の②のところで(比較的早期に)解決してるんですよね。
で、もし②で技術上の問題が解決しなければ、
その曲を早期に仕上げるのを諦めて、
長期的な基礎練習に切り替えて行くんです。
要は、私は楽譜を見て、弾いて、他の演奏家の演奏を研究分析して、
創造した『自分の音楽』を演奏してるんです。
従ってその過程で細部に亘り、ものすごく悩んだり、
已む無く妥協したりしてるんですよね。
例えば選択肢が3つ有って、その選択が重要なものであれば、
分析したり悩んだりするでしょ?
その場合、選択した内容や理由を簡単に忘れたりしないでしょ?
これが正に『暗譜』と言われるものの正体だと思うんですよね。
これを別表現すると、
細部に亘り、どのようにどの音を出すべきかの明快な根拠を持っている
ので何時までも楽譜に頼る必要性が無いと言うことなんですよね。
で何が言いたいかと言うと、
ずっと楽譜を見ながら練習していると、楽譜に頼り、楽譜に書かれた音を
出すだけで満足すると言う悪い癖が付く危険性が高いと言うことなんです。
よく、研究発表会等で『どうです楽譜通り音が出てるでしょ?』みたいな、
まるで化学実験のような演奏って有るでしょ?
それですよ、それ ・・・・・・
私の場合、大きなミスをしたりすることは十分有り得るけど、
(小さなミスは多数出る、 はははは。)
化学実験のような演奏には、
絶対ならない自信が有るんですよね。
何故なら楽譜ではなく頭の中で創造した、
『自分の音楽』 を演奏してるからなんです。
(『暗譜』と『自分の音楽』について その(2)へ ・・・つづく)
来月中旬はタイ正月(水掛祭り)です。
確か2年間、コロナ禍で中止されたんですよ。
今年は実施が決まったみたいだけど、水掛は禁止らしい。
水掛けしない水掛祭りって ・・・・・