こんにちは、芝桜です。
いや~~、この間の日曜日も『花燃ゆ』で ・・・・・・
血気盛んな久坂玄瑞を手紙で挑発して、対面すればそれまでの苦労や努力を認め、共に学ぼうと誠実に語りかける吉田松陰。涙ボロボロボロ~~ですよ。次回は久坂玄瑞よりさらに気性の激しい高杉晋作と対面ですねえ。刀抜くでしょうねえ。こんな激しい出会い、私も死ぬまでに1回してみたいような、みたくないような ・・・・・・ 。

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さて今日は、右手のフォームについて、現在の私の考えや目指していることを、お話したいと思います。

最近はアルアイレだけで演奏する人が多いようです。また、カルレバーロ奏法と言うのがあるらしいのですが、私は全く解りません。正確には解ろうとしていないということかもしれません。おそらくその人達からすると私がこれからお話しすることは古いと言われるのではないかと思います。

しかし、私はイエペスやブリーム等の演奏を聞いて、ギター奏法は完成されていると考えているんです。それと、アルアイレだけで演奏しているといわれる人の演奏を聞いても、もう1つ感動しないと言うかピンとこないんです。

実はイエペスが自ら編集した楽譜には、アポヤンドとアルアイレの記号まで有るんです。そしてここはアポヤンド(またはアルアイレ)でと、こだわって指定している部分が多数あるのです。奏法の違いによる音響効果の違いを音楽表現に利用していると言うことです。

一方ブリームは、アポヤンドの音が安定した良い音と考え、できるだけアポヤンドで弾くようにしているようで、二つの弦を親指を使わず(例えば①弦と③弦を)同時にアポヤンドすることもあるらしいのです。

そこで考えなければいけないことが2つあります。
1、音質の違いをどうするか。
2、弾く時のフォームの違いをどうするか。

1については音質の違いを逆手にとって愛のロマンスのように①弦のみアポヤンドにしてメロディーを浮き立たせることが出来るのですが、やはり基本的にアポヤンドに近い音をアルアイレでだせるよう追求しなくてはいけないと考えています。

また2については、難曲を演奏する時に一々フォームを変えていたのでは、正確に演奏出来るはずがありません。

そこで導き出される結論は、アポヤンドをアルアイレのように弾き、アルアイレをアポヤンドのように弾き、いずれの場合でもほとんどフォームが変わらないようにする。そして、爪はそれを前提に短めに調整するというものです。

しかし、この方法はイエペスやブリーム等の演奏を見て、確信を得ただけで、恐らく昔のギター教室では普通に教えられていたことだと私は考えています。

アポヤンドをアルアイレのように弾くとは ・・・・・
初心者は指の力が弱いので、指を寝かせてアポヤンドするのでアルアイレになると手の甲が大きく動きます。また、抑えるように弦を弾くので振動が安定せず、安定した音が出しにくいと思います。

指を立てて表面板に平行にアポヤンドすると弦が表面板に平行に近い状態で振動するので音も安定し、奇麗な音が出る、しかも、アルアイレするとき手の甲があまり動かないのです。

次にアルアイレをアポヤンドのようにとは、アルアイレは弦を手のひらの方向に弾く(はじく)とよく説明されるのですが、そうではなくアポヤンドのように隣の弦に触れない程度に隣の弦の真上に向かって弾くということです。

このことによって、弦は指板に平行に近い形で振動し、アポヤンドと同様の安定した音が得られると考えています。

以上のことを視覚的に説明すると、演奏者がアポヤンドで弾いているのかアルアイレで弾いているのかほとんど解らない、別の表現をしますと隣の弦に触れたらアポヤンドで触れなければアルアイレで二つの奏法にはあまり差異がない。したがって正面から見ていたら全く解らないと言うことです。

そこで理想的な右手のフォームですが、アポヤンドをアルアイレのように弾き、アルアイレをアポヤンドのように弾けるように構えた手の甲の位置ということになります。人それぞれ手や指の形や長さが違うので一概に言えませんが、恐らく手の甲が表面板と平行に近くなると思います。

それでは、ジュリアンブリームの動画です。貴方は正面から見て、或いは音だけでアポヤンドをしているかアルアイレかお解かりになるでしょうか。ひょっとしたら横から見ても解らないかもしれません。




次回は、アルアイレについてお話したいと思います。



             (本日もご訪問ありがとうございました。)