最後に逢ったのは
2年前の京都

2年後に
まったくの赤の他人になっているなんて
あの時 知っていたのだろうか 私は

そう遠くない先に
別れを意識していたのかもしれない

紅葉が美しい大原を歩きながら
何枚も写真を撮る彼女を見ていた
あの景色は 今でも鮮明に現れる

きっと元気でいてくれるでしょう
願いは届かず 届けられることもない

年が明けると
別れて二年が経つ
彼女のいない世界の日常にも
随分 慣れてきた

ただ 想わない日は 1日もない
逢いたい訳じゃない
話したい訳でもない
重ねた日々を懐かしく思い返しては
別れた事実を噛み締めるだけの作業

あの日々は
夢だったのかもしれない