僕は、他の子と比べると自転車に乗れるようになったのは早かったんじゃないかな?


たしかキリンさん組の頃だったから5歳の頃だったな。


僕は3時が近くなると、自転車で10分くらいの洋菓子屋さんに通っていた。


そこで母親が働いていたから。


毎日のように行っていたからきっといろんなケーキを貰って食べさせてもらっていたんだと思う。


だけど、僕が覚えているのはメロンゼリーののったカップケーキ。


どんな味だったかなんて全然覚えていないけど、美味しかった気がする。


・・・ただ、それだけではなかったんだ、きっと。


僕の母親は、自慢じゃないが駄目な母親だと思う。


地元の私立高校をめんどくさいからという理由で退学し、夜のお店で働いていたらしい。


どこで出会ったのかわからないが、年の離れた男とデキ婚し、僕は生まれたらしい。


僕の記憶がある頃には全く記憶がないから、きっとすぐに離婚したんだと思う。


僕を育てるために日中の仕事にしたんじゃないかと思うけど、洋菓子屋さんに行くようになった頃には


あまり会っていなかった。





洋菓子屋さんに行くといつも母親と仲良く話している男の人がいた。


でも、なんでだろう。僕とはあまり話をしてくれなかった。



人生3回はモテ期があるって聞くけど、僕にとってのモテ期1回目は保育園の時だと思う。


保育園時代の写真を見ると、僕のまわりにはたくさんの女の子がいた。


あっ、でも今考えると母親が社交的でママ友が多くて、その子ども達が女の子が多いせいだったのかな?


楽しかったなぁ~・・・


七夕の日に何のお願いしたんだっけな?たしか・・・


「ケーキ屋さんになれますように。」だった気がする。


メロンゼリーののったケーキの味、思い出せないなぁ・・・

一番最初の記憶は。。。


真冬の夜空。お母さんの運転する自転車の後ろの子ども用座席に乗って保育園からの帰り。


緑のライトアップでキラキラ輝く、しんしんと舞い落ちる雪。


「きれいだなぁ。」って子どもながらに感じている記憶。


あの時のお母さんの背中はとてもあたたかった。