AKB的人生論 向井地美音 | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

朝日新聞デジタルで連載中の「AKB的人生論」2014年8月15日付けの記事で紹介されていたは向井地美音さんでした。

彼女が子役出身ということはファンの間ではよく知られていることですが、これまでそのことについて彼女自身が多くを語ることはありませんでした。

インタビューでは子役時代のことについて話していましたが「アンフェア」の頃は”演技をしている”という意識があったそうで、あのドラマでは精神的なショックから喋ることができないという役で、言葉を発することが出来ない分、表情だけの演技が求められて難しかったことかと思います。単なる子役ではなく、ドラマ上でも重要な役割を果たしていたので、当時の彼女の姿を覚えている人は多いと思います。
子役として充実していた反面、その分学校を休むことも多く、インタビューでありましたが、好きな女の先生にきちんとお別れが言えなかったエピソードなど、子役ならではの悲哀もあったんだなと。

その反動もあってか、小学5年からは仕事を控え、学業に専念することに、中高一貫の進学校に進んだというのも、心機一転を計ろうという意志の現れだったのかもしれません。中学時代は勉強ばかりの日々で、徐々に引っ込み思案な性格になったものの、中学校の友達の影響でAKB48に触れたことで彼女の人生に再び大きな転機が訪れます。奇しくも中学を卒業するタイミングに行われたAKB48 15期生のオーディションを受け合格し現在に至っています。

自分が彼女のことを知ったのは昨年のリバイバル公演の頃で、名前と経歴を聞いて、「あんな小さかった子が・・・」と感慨深かったものです。
初めて生で観たのがそれから2ヶ月後の7月末の劇場公演でした。一際小さかったものの、なぜか印象に残るパフォーマンスだったのを覚えています。この頃から彼女の言動を気にするようになりましたが、周りの子と比べてその内容が明らかに大人びているというか、他の人のコメントを良く聴いてて、それを踏まえた上で、あえて被らないコメントをするということも出来てて、ゆったりとした口調ですごく冷静で落ち着いてて頭のいい子だなという風に思うようになりました。

当の本人曰く「人前で話すことは苦手」だそうで、落ち着いているように見えて、実はけっこう緊張しているそうですが、そういう部分はなかなか見られないのです。よほど自分を律しているのか、それを強く感じたのは昨年10月の「パジャマドライブ」公演に15期千秋楽でした。他の同期が感極まっている中、最後まで取り乱すことなく演じ切った姿に彼女の真骨頂を見た気がしました。


15期生でいうと、他の子は年齢相応というか、見ていて子供だなと思うこけっこうあるのですが、彼女についてはそれがなくて、年齢は16歳ですが精神年齢はずっと上に感じます。実際に握手会で話していてもしっかりと受け答えができていて感心させられることが多いです。


子役時代にいろんなドラマに出ていましたが、その経歴をひけらかしたり鼻にかけるような性格でもないし、むしろその逆で周りにいつも気を遣っているように感じてしまい、それゆえ時々心配にもなることもあったりします。ちょっと先輩に対して遠慮し過ぎなような気もしますが。最近では同期からは「毒舌」と言われているようですが(笑)、物事の本質を捉え、正しく指摘できるという具合に考えればそれはむしろ長所ではないかと思います。
基本的にしっかりしてるし、礼儀正しく皆に好かれる愛嬌も持ち合わせているとケチのつけようがないですが、正直なところ、底が見えなくて恐ろしくなることがあります。まだまだ我々ファンに見せていない部分があるのではないかと、子供の頃から大人の世界に触れていた分、周りの状況を見抜いて、どのように振る舞えばいいのかというのがわかってて、自然にできるというのも彼女の長所です。

先週彼女が出演していたラジオ(レギュラーの小嶋真子さんの代役として出演)を聴いてましたが、実にしっかりとした対応で良かったです。落ち着いた声なので、聴いていて安心感がありました。


もうひとつ特筆したいのは、向井地さんのGoogle+で、今の人気を如実に表しているのかコメント欄はすぐに埋まってしまいます(Google+はシステム上500件までしかコメントができない仕様のため)。
ここまででしたら、他にも同様のメンバーがいますが、聞けば彼女はそのコメントに全て目を通しているとのこと。短いものもあれば長い物もあって、全てに目を通すのは容易ではありませんが、今年の4月に握手会に行った時に「いつもコメント欄で見ますよ」と前置きもなく言われたのでびっくりしたものです。
自分の記憶だとここ1ヶ月くらいのことですが、彼女のGoogle+のコメント欄で、歌詞クイズ(AKB48の楽曲の中の1曲の歌詞の一部を載せて、その曲名を当てるというもの)をやっていて、それに当たると+1が貰えるという特典付きですが、これこそ彼女がコメント欄を見ているという何よりの証拠で、ファン心をくすぐるというか、なかなか心憎いやり方だなと思いました。


今年4月のリクエストアワーで大島優子さんから「ヘビーローテーション」のセンターに指名され、一躍”後継者”として名があがりましたが、それに驕っているようなところもなく、日々の公演を見ていても、一つ一つの振りを丁寧に行っていて、派手さという部分では他に優れたメンバーはいるものの、それとは違うベクトルを示すことで、公演に対してまた一味違ったアクセントを与えているというのが自分の見方です。
彼女には”後継者”という括りに囚われることなくのびのびと自分の道を進んでいってもらいたいものです。





最近はグラビアでの露出が増えていますが、おそらく彼女が一番やりたいであろう女優の仕事にはまだ恵まれていなくて、同期の大和田南那さんがドラマ(「セーラーゾンビ」)やミュージカル(「AKB49」)に出演する一方、向井地さんについてはまだこれといった役がなく(「」セーラーゾンビ」にはゲスト出演したものの、特殊な役柄もあり、演技という部分では特筆すべきものがなかったです)

あくまで現時点の話で、これからどうなるかわかりませんし、彼女の実力を考えれば、遠からず関係者の目に止まるだろうし、いずれどこかで抜擢されるのではないかと思っています。ともかく、これからの成長が楽しみな存在です。